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グローリー202-21シーズン最終試合。太田宏介の姿はなかった!



<グローリーの背番号8番、太田宏介のAリーグ2020-21シーズン最終試合。試合開始の円陣にはいなかった。Image from Kayo Sports Screenshot>
 
グローリー2020-21シーズンの最終試合。前節のBrisbaine Roar戦からスターティングメンバーを7選手入れ替えた。中でも、GKの背番号1番、ベラピ丹道は3月7日のWellington Phoenix戦以来の出場となった。そして、グローリー不動の左SB、背番号8番の太田宏介もベンチスタートとなった。
 

<Aリーグを知る記者の視点 A League Football Journalist’s Point Of View>
今シーズン(A League 2020-21 Season)から、Aリーグを知る記者の視点から更に詳しくパースグローリーの試合についてお届けする。

 

2020-21シーズンAリーグ パースグローリー試合結果
Matchweek 24(2021年6月5日)
Newcastle Jets 1 – 1 Perth Glory 会場:McDonald Jones Stadium

 
 
今シーズン、12試合のアウェイゲームでまだ2勝しかしていないグローリー。シーズン最後の3試合も全てアウェイゲーム(2戦で1引分け1敗)。そして、この試合(アウェイ13試合目)の結果次第では、リーグの順位が8位、もしくは9位となり、9位で終われば来季のFFA Cupはプレーオフ(※)からのスタートなる。その状況を避けるためにも、負けられない一戦だった。

対戦相手は、この試合含めて残り2試合の結果でリーグ最下位から脱出できるNewcastle Jets。試合は今シーズンのリーグ総得点数で3位(12得点)につけていた背番号9番、ストライカーのBruno Fornaroliのミドルシュートで、グローリーが先制する。PA外から放たれた閃光はゴール右上の隅に突き刺さった。
 

<背番号8番の太田宏介は、後半のメンバーにもいなかった。Image from Kayo Sports Screenshot>
 
前半は一進一退だったが、やや攻勢だったグローリーがペースをつかみつつ後半へ。太田は時折ウォーミングアップをしつつも、ベンチで戦況を見つめていた。そして70分(後半25分)、今まで堅守でゴールマウスを死守していたベラピがJetsの背番号32番、Angus Thurgateの突破と交錯。両者の間からこぼれたボールがグローリーの背番号5番、Jonathan Aspropotamitisの体に触れ、ボールはそのままゴールに流れてしまった。

試合は振り出しに戻り、グローリーベンチが慌ただしく動く。すでに交代枠の2つを使っていたため、攻撃の選手を3選手投入。結果的に、守備を主戦場としている太田にはこの日の出番は回ってこなかった。Aリーグ初参戦の最終節はピッチに立つことはなかった。
 

<好調を維持していただけに、今季たったの7試合の試合出場に留まった背番号1番のGK、ベラピ丹道。Image from Kayo Sports Screenshot>
 
試合は、最終的に1-1の引き分け。これによりグローリーの2020-21シーズンは、リーグ9位で終わった。試合後、ホテルに戻った太田と電話でインタビューするも「監督からは“60分頃から(出場する)と考えておいてくれ”と言われていたので準備はしていましたが、あの展開では(出場がなかったのは)しょうがないですね」と話してくれ、「今はとにかくパースに戻って、FFA Cupのプレーオフに向けて、また準備をします」と語ってくれた。

シーズンを終え、例年ならオフシーズンに入るところだが、6月14日(月曜日)に予定されていたFFA Cupのプレーオフ(※)のために翌週も練習を行うことになったグローリー。試合翌日、コーチ陣や選手たちは足取り重く、パースの空港に降り立った。

(※) FFA Cupは、全豪の各州・地域リーグで勝ち上がってきた下位ディビジョンの22チームとRound 32からAリーグの10チームが加わり、ノックダウン形式で開催していた国内のカップ戦。ただ、昨年は新型コロナウィルス感染拡大の影響で中止。今年は、Aリーグ加盟チームが10から12チームと増えていることから、Aリーグ・レギュラーシーズンの下位9~12位の4チームで残りの2枠を争うプレーオフが導入。これによりグローリーは2020-21シーズンで9位だったためプレーオフに回り、その試合のため今シーズン終了後、オフシーズンを一部返上して、対戦相手のMelbourne Victory(2020-21シーズンが最下位の12位)の本拠地メルボルンが、ウィルスの影響でロックダウン中だったということも一因となり、プレーオフはRound 32が開催される直前へと日程が変更(8月上旬予定)。結果的にはグローリーはオフシーズンに突入することになった。
 

【試合結果】
Newcastle Jets 1 – 1 Perth Glory

得点:
<Newcastle Jets>
Jonathan Aspropotamitis(70分/OG)

<Perth Glory>
Bruno Fornaroli(21分)

 
文:今城康雄(いまなりやすお)。パースの日本語メディア「The Perth Express」の代表兼、編集長。2005年のAリーグの開幕以来、リーグ公認のメディアとなっている「The Perth Express」のジャーナリストとしても、パースグローリーのホームゲームはほぼ全試合、記者席より取材を重ねてきた。2020年よりパースグローリー日本地区担当マネージャー兼任。
 
 
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関連(外部リンク):太田宏介オフィシャルインスタグラム
関連(外部リンク):太田宏介オフィシャルブログ
関連(外部リンク):太田宏介オフィシャルツイッター







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