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後がなくなったグローリー。ファイナルシリーズ進出にはこの試合で勝つしかない!

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<グローリーの背番号8番、太田宏介のAリーグ19試合目だった。Image from Kayo Sports Screenshot>
 
勝ち点37の6位、Brisbane Roarと勝ち点33の9位、グローリーの一戦。共に残り2試合でBrisbane Roarが勝てば、ファイナルシリーズ進出確定。グローリーが勝てば順位を2つ上げて7位に。最終節までファイナル進出の望みがつながる。
 

<Aリーグを知る記者の視点 A League Football Journalist’s Point Of View>
今シーズン(A League 2020-21 Season)から、Aリーグを知る記者の視点から更に詳しくパースグローリーの試合についてお届けする。

 

2020-21シーズンAリーグ パースグローリー試合結果
Matchweek 23(2021年6月2日)
Brisbane Roar 2 – 1 Perth Glory 会場:Moreton Daily Stadium

 
 
両チームには日本人プレーヤーが在籍している。グローリーには背番号8番、不動の左SBの太田宏介。Brisbane Roarにはチーム最多得点の背番号10番、檀崎陸。両選手はこの日もスタメンで出場。そして、ベンチスタートのBrisbane Roarの背番号9番、工藤壮人。
 

<最多の日本人プレーヤーがプレーした今シーズンのAリーグ。太田もその一人だった。Image from Kayo Sports Screenshot>
 
試合開始1分も経たないうちにグローリーの背番号9番、ストライカーのBruno Fornaroliがミドルシート。そして、4分には相手DFの裏に抜けた背番号11番のJoel Chianeseに背番号17番のキャプテン、Diego Castroが見事なスルーパスを送る。23分には同じくChianeseのクロスにFornaroliがシュート。また、27分にはゴール前でCastroが相手DFをフェイントでかわし、シュートを放つもミートせず、ボールは僅かにゴール右に反れていった。

前半は比較的にグローリーが得点チャンスを多く作り、後半も攻め続けながら先に得点をしたいグローリー。ただ、51分(後半6分)にドラマが待っていた。Brisbane Roar自陣から太田の頭上を越えるロングフィードのボールが出る。カウンター気味のそのボールに背番号16番のJosh Brindell-Southが追い付き、ゴール前にクロスを送る。ただ、Brisbane Roarの選手たちもゴール前へ詰め寄るには距離があり、グローリーDFにとってはそこまでプレッシャーのない状態でボールクリアするはずだったが、背番号5番のJonathan Aspropotamitisが処理を誤り、Brisbane Roarへオウンゴールを献上してしまった。

後半始まったばかりでの失点ではあったが、勝利が絶対条件のグローリーは、これにより2点以上の得点が必要となる。シーズンを通して先制された試合において、失点時から一部の選手がチーム力より個人技にはしり、空回りする試合が多く見受けられた。その負の連鎖に入り込んでしまえば、グローリーの2020-21シーズンはこの試合で終わる。

これにより、何としてでもまずは同点弾がほしいグローリー。ベンチが動いた。交代要員で自ら得点が取れる、絡められる選手は背番号20番のCarlo Armientoしかいない。攻撃陣に厚みをもたせ、DFは3バックにする。その際にArmientoのポジションが太田と被った。

59分(後半14分)に太田はピッチを後にした。その時の心境を後に「あの時点では得点を取りにいかなければならなかった。ベンチにいた攻撃の選手で、得点を狙えるのはCarlo。自分とポジションが被るし、交代はやむを得なかった」と話してくれた。今シーズンは19試合に出場して、途中交代は1回のみ。ただ、交代の背番号が電光板で8番と表示された時も、予期していたかのようにサイドラインへ歩を進め、Armientoとタッチを交わし、コートから一歩外に出た。そして、直ぐに反転した後、コートへゆっくり頭を下げた。
 

<電光板に太田の8番が点った時。予期していなかった同僚選手もいたはずだろう。Image from Kayo Sports Screenshot>


<交代で入る背番号20番のCarlo Armientoとタッチを交わす太田。Image from Kayo Sports Screenshot>


<ピッチに向かって一礼をする太田。Image from Kayo Sports Screenshot>


<ベンチへ向かい、監督のRichard Garciaと握手を交わした太田。Image from Kayo Sports Screenshot>
 
4分後、オウンゴールのAspropotamitisも交代させられた。

とにかく一点を狙いにいくグローリーだったが、相手ゴールが遠い。個人技で打開しようという局面も見受けられる。そしてその後、まさにセオリー通りの展開となってしまった。73分(後半28)、カウンターからのパスで檀崎が抜け出す。グロリーの背番号29番、Darryl Lachmanも必死に食い下がるが最後は振り切られ、シュートは左のサイドネットへと転がった。
 

<チームのトップスコアラーだったBrisbane Roarの背番号10番、檀崎陸。この得点でシーズン9得点目となった。Image from Kayo Sports Screenshot>
 
これで2点差となり、残りの約15分で3点を取らなければならなくなったグロリー。得点へのプレッシャーと戦意喪失との戦いにも苦しみながら途中出場の背番号15番、Brandon WilsonがCKからのこぼれ球を押し込み、一点は返したものの、もう2点を取る余力はイレブンには残っていなかった。
 

<グローリーの背番号15番、Brandon Wilson(写真左)が反撃の狼煙を上げるも残り時間に限りがあった。Image from Kayo Sports Screenshot>


<後半アディショナルタイムに交代でピッチに入ったBrisbane Roarの背番号9番、工藤壮人。Image from Kayo Sports Screenshot>
 
タイムアップの笛が鳴り、その笛はグローリーの2020-21シーズンの終焉をも意味していた。

試合後の太田への電話インタビューでは「6位以内の可能性が消滅してしましたね。残念です」と言い「2点目をもらって、もうきつくなりましたね。ただ、勝負は勝つこともあれば負けることもある。やれることはやったんじゃないかと思っています」と言い切った。

そして、「試合後の監督は、今日の結果とシーズンの結果ともに受け入れていました。(直近の)一か月間については選手たちを褒め、労ってましたね。ジョニー(Aspropotamitis)がチームメートにオウンゴールのことを詫びてましたが、もちろんあの失点はみんなの責任なので、チームメートもジョニーのことを思いやっていました」と試合後のドレッシングルームでのやり取りを話してくれた。

最後に残り一試合について「来季のFFAカップ戦出場にかけて、今の9位のままだとプレイオフに出なければならなくなります。順位を一つ上げれば無条件でRound 32のトーナメントから出場できるので、最後の試合は勝利して8位で終わりたいですね。そしてカップ戦出場権を得て、チーム全員が笑顔で雰囲気よくパースに戻れればと思っています」と抱負を語ってくれた。
 

【試合結果】
Brisbane Roar 2 – 1 Perth Glory

得点:
<Brisbane Roar>
Jonathan Aspropotamitis(51分/OG)
檀崎 陸(73分)

<Perth Glory>
Brandon Wilson(85分)

 
文:今城康雄(いまなりやすお)。パースの日本語メディア「The Perth Express」の代表兼、編集長。2005年のAリーグの開幕以来、リーグ公認のメディアとなっている「The Perth Express」のジャーナリストとしても、パースグローリーのホームゲームはほぼ全試合、記者席より取材を重ねてきた。2020年よりパースグローリー日本地区担当マネージャー兼任。
 
 
【参考】
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関連(外部リンク):太田宏介オフィシャルブログ
関連(外部リンク):太田宏介オフィシャルツイッター

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