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今後の順位表に大きく影響するだろう大切な試合。まずはトップ6に入り、上位に食い込みたい!


 
106日ぶりのホームゲームで惜敗のパースグローリーが、5試合勝利がないSydney FCを迎え入れた。共に勝利でチームの士気もV字回復させたいところだが…。
 

<Aリーグを知る記者の視点 A League Football Journalist’s Point Of View>
Aリーグを知る記者の視点から更に詳しくパースグローリーの選手紹介や試合結果についてお届けする。

 

2021 – 22シーズンAリーグ パースグローリー試合結果
Round 26(2022年3月12日)
Perth Glory 0 – 2  Sydney FC 会場:HBF Park

 
前節から5選手を入れ替えたグローリー。背番号8番の太田宏介もその一人。この試合はベンチ外だった。

前半7分、Sydney FCが先制する。カウンターからの一発で、昨年の11月26日以来の出場だったGKの背番号1番、Brad JONESにとっても成すすべがなかった。

しかし、前半の25分までに背番号24番のPacifique NIYONGABIREと背番号9番のBruno FORNAROLIがそれぞれ2本づつのシュートでSydney FCのゴールに迫る。ただ、相手GKの背番号1番、Andrew REDMAYNEの攻守で阻まれる。

後半早い時間帯で追いつき、逆転を狙うグローリー。後半10分に相手GKがハンブルしたボールに背番号7番のAdrian SARDINEROが足を伸ばして当てるもミートせず。その直後、今シーズン全試合出場中のセンターバックス、背番号29番のDarryl LACHMANが相手DFのタックルに合い、ピッチでうずくまった。太田とコンビを組む守備の要であるLACHMANが負傷で欠くことになると、チームとしても痛手となるが、その後の治療で何とかピッチに戻った。かなりヒヤッとするシーンとなった。

そして、5分後にはFORNAROLIのシュートがポストを叩き、惜しくもゴールとはならず。攻勢を強めるグローリーだったが、後半20分にアクシデントが。ドリブル突破を試みたキャプテンの背番号13番、Brandon O’NEILLへ相手DFのスライディングの足がかかり、肩から地面に強打しながら転倒。事の重大性を察したドクターとフィジオがO’NEILLのもとに駆け寄り、すぐさまフィジオがベンチへ交代の合図を送った。LACHMANはピッチに戻れたが、O’NEILLはユニフォームの裾で腕を固定しながらロッカールームへ直行した。

O’NEILLが下がって5分後、受けたパスを容易に相手選手にカットされ、そのカットされたボールをグローリーの別の選手が奪いに行くもファールギリギリのチャージで奪い取れず。その瞬間、ファールの判定を要求するグローリーDFの足が一瞬止まり、その隙にカウンターでグローリーは失点する。

今シーズン、再三見受けられるシーンとして、中盤の選手が簡単にボールを奪われる。ボールの失い方次第では、後ろDF4選手への負担が倍増する。この失点も明らかにボールを失ってはいけない位置で、しかも簡単に相手ボールとなってしまったため、失点に直結した。

残り時間は20分。十分に得点を重ねられる時間ではあったが、グローリーに訪れた決定機はFKから背番号22番のJosh RAWLINSがゴール前で詰め切れなかった一本ぐらいだった。試合終了のフォイッスルの後にはスタジアムにブーイングがこだました。

試合後、スタジアムから試合を観戦した太田は「どの選手が良くて、どの選手が悪いとか、監督の良し悪しとかではなく、“やりたいサッカー”と“それができる選手”がマッチしたチームが勝ち点を積み上げられると思います」と静かに話していた。


<右SBで先発フル出場した背番号21番のAntonee Burke-Gilroy。攻撃参加でチャンスを作るも得点に結びつくことはなかった。写真:Perth Glory>

 
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【試合結果】
Perth Glory 0 – 2  Sydney FC
(ハーフタイム: 0 – 1)
会場:HBF Park
得点:<Sydney FC>Kosta BARBAROUSES(7分)、Patrick YAZBEK(69分)

<パースグローリーのスターティング・ラインナップ>
背番号1. Brad JONES(GK)、背番号7. Adrian SARDINERO(背番号18. Daniel STYNESに57分に交代)、背番号9. Bruno FORNAROLI、背番号10. Daniel STYNES(背番号11. Nick FITZGERALDに85分に交代)、背番号13. Brandon O’NEILL(キャプテン/背番号26. Giordano COLLIに65分に交代)、背番号14. Jack CLISBY、背番号19. Callum TIMMINS、背番号21. Antonee BURKE-GILROY、背番号22. Josh RAWLINS、背番号24. Pacifique NIYONGABIRE(背番号28. Ciaran BRAMWELLに85分に交代)、背番号29. Darryl LACHMAN
 

文:今城康雄(いまなりやすお)。パースの日本語メディア「The Perth Express」の代表兼、編集長。2005年のAリーグの開幕以来、リーグ公認のメディアとなっている「The Perth Express」のジャーナリストとしても、パースグローリーのホームゲームはほぼ全試合、記者席より取材を重ねてきた。2020年よりパースグローリー日本地区担当マネージャー兼通訳を兼務。

 
 
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