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鬼門となるアウェイでのSydney FC戦。打ち破って連戦に勢いつけたいところだが?!



 
感染者を最小限に抑えられていたパースから、日々一万人以上の単位で新型コロナウイルス陽性者が確認されている東海岸へ試合拠点を移したグローリーは、アウェイでの連戦を勝ち抜くため、そしてコロナ禍ということも配慮され、この日のスターティングメンバーが発表された。前節に比べて4選手が入れ替わり、背番号8番の太田宏介もその一人としてベンチにも入らず、この日は完全休養に宛がわれた。
 

<Aリーグを知る記者の視点 A League Football Journalist’s Point Of View>
Aリーグを知る記者の視点から更に詳しくパースグローリーの選手紹介や試合結果についてお届けする。

 

2021 – 22シーズンAリーグ パースグローリー試合結果
Round 6(2022年1月22日)
Sydney FC 1 – 2 Perth Glory 会場:Netstrata Jubilee Stadium

 
前半25分までは両チームともに緩急の欠いた試合展開だったが、そんな中でもグローリーの背番号24番、Pacifique NIYONGABIREの兄で、Sydney FCの背番号27番、Elvis KAMSOBAの積極的な攻撃参加が印象的だった。

後半10分、この日太田の代わりに左サイドバックに入った背番号14番のJack CLISBYがPAの外から思い切ったシュートを放つ。シュートは相手GKの正面だったが、弾かれたボールは背番号7番のAdrian SARDINEROよってバックパス。そのボールにキャプテンの背番号13番、Brandon O’NEILLが相手DFを一人かわし、GKの股を抜けるシュートでネットを揺らした。

元Sydney FCのO’NEILLは古巣相手からの得点だったこともあり、得点後のパフォーマンスは控え気味だったが、膠着状態の試合に風穴を開けた。そして、後半17分には背番号15番のDaniel STURRIDGEと背番号10番のAndy KEOGHが中盤の選手に代わって同時にピッチに送り込まれ、ストライカーの背番号9、Bruno FORNAROLIを加えた3選手が前線で構える、グローリーにとっては更に攻撃的な布陣を敷いた。これは追加点を狙った秘策とも思える、ベンチの強気なストラテジーだったが、この後の結果に結びつくことになる。

終了5分前、左からの展開で中央のSTURRIDGEにはボールは合わなかったが、流れたボールを背番号21番のAntonee BURKE-GILROYが更に中央に折り返す。そのボールをFORNAROLIが絶妙なファーストタッチで相手DFを振り切り、そのまま右足でゴール左端に流し込んだ。

勝ち点3を手中に収める決定弾でグローリーベンチも湧く。終了間際、Sydeny FCにPKを与え、惜しくもクリーンシートこそ逃したものの、なんとグローリーにとってSydney FCとのアウェイ戦では6年ぶりの勝利となった。

試合後の太田への電話インタビューでは「チームが勝てて、本当に良かったです。連戦中の勝利は今後、大切になってきますので」と話し、ベンチ外については「(試合)前日に、コーチからリラックスして身体を休めてほしいと言われました」と。そして「今は目の前の試合だけに集中して、次も頑張ります」と応えてくれた。

 
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【試合結果】
Sydney FC 1 – 2 Perth Glory
(ハーフタイム: 0 – 0)
会場:Netstrata Jubilee Stadium
得点:<Sydney FC> Anthony CACERES(PK/90+3分)、<Perth Glory> Brandon O’NEILL(55分)、Bruno FORNAROLI(85分)、

<パースグローリーのスターティング・ラインナップ>
背番号12. Cameron COOK(GK)、背番号2. Aaron CALVER、背番号7. Adrian SARDINERO(背番号6. Osama MALIKに73分に交代)、背番号9. Bruno FORNAROLI(背番号38. Ciaran BRAMWELLに90+1分に交代)、背番号13番. Brandon O’NEILL(キャプテン)、背番号14. Jack CLISBY、背番号19. Callum TIMMINS(背番号15. Daniel STURRIDGEに62分に交代)、背番号21番. Antonee BURKE-GILROY、背番号22. Josh RAWLINS、背番号23. Mitch OXBORROW(背番号10. Andy KEOGHに62分に交代)、背番号29. Darryl LACHMAN
 

文:今城康雄(いまなりやすお)。パースの日本語メディア「The Perth Express」の代表兼、編集長。2005年のAリーグの開幕以来、リーグ公認のメディアとなっている「The Perth Express」のジャーナリストとしても、パースグローリーのホームゲームはほぼ全試合、記者席より取材を重ねてきた。2020年よりパースグローリー日本地区担当マネージャー兼通訳を兼務。

 
 
【参考】
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