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速報!グローリーのアウェイロード。またもVAR判定で見放されたか?!



 

新型コロナ感染に程遠いパースから、マスクの着用やPCR検査を必須とするなど環境が一変したパースグローリー。アウェイロード8連戦の初戦は、Western United FCとの試合だった。気温30度近いパースから移動して、気温15度のメルボルンでキックオフを迎えたグローリーイレブンにとって、さすがにインナーは必要だった。試合会場のAAMI Parkは、2015年のアジアカップ(オーストラリア開催)のグループステージで日本代表がヨルダンと戦った際の会場だったが、グローリーの背番号8番、太田宏介もその日本代表メンバーとしてその地にいた。
 

<Aリーグを知る記者の視点 A League Football Journalist’s Point Of View>
Aリーグを知る記者の視点から更に詳しくパースグローリーの選手紹介や試合結果についてお届けする。

 

2021 – 22シーズンAリーグ パースグローリー試合結果
Round 2(2021年11月26日)
Western United FC 1 – 0 Perth Glory 会場:AAMI Park

 
試合序盤からRound 1のAdelaide United戦とは違った試合展開となる。前線からのプレスがない分、前を向きながらグローリーのディフェンダー陣は余裕をもってボールをフィードできた。フォーメーションも3バックから4バックに変更し、太田はいつもの左サイドバックでプレーした。パースグローリーでプロデビューし、8シーズンぶりに古巣に帰っていた背番号14番、Jack CLISBYへの太田からのパスや、今シーズン加入のスペイン人、背番号7番のAdrian SARDINEROとの連携も多く見られた。

一方、Western United FCの攻撃は背番号23番の元イタリア代表、Alessandro DIAMANTIと、背番号88番で昨シーズンまでグローリーでプレーしていたNeil KILKENNYを経由する。守備は、昨シーズンのクラブ最優秀選手賞を受賞している背番号6番の今井智基がセンターバック、元オーストラリア代表で西豪州のバンバリーで生まれ育ったJosh RISDONが陣取る。

試合を通して両チームともフィールドの中央でプレーする時間が続いたが、決定機はグローリーが優った。前半28分のSARDINERO、前半43分と後半6分にはRound 1で得点を決めている背番号9番のBruno FORNAROLI、後半も交代選手で入った背番号24番のPacifique NIYONGABIREや背番号38番のCiaran BRAMWELLがチャンスを作った。

ただ、思わぬ展開で試合は動く。前半にグローリーは3枚のイエローカードをもらう。中でも、序盤から太田は相手キャプテンのDIAMANTIと何度か接触し、前半30分にはその接触がファールとみなされイエローカードをもらう。“ソフト”な接触だったが、後半33分にも審判の判断とVARの判定が容赦ないことを突きつけられた。

Western United FCの左サイドからの攻撃で背番号11番のConnor Painがゴールライン際まで攻め込む。そして、ボールはラインを越えたかのように見えた。グローリーのディフェンダー陣も動きを止める。ただその後、Painによってゴール前に蹴り入れられたボールは一度ポストにあたり、味方選手によって押し込まれた。

試合後の会見でグローリーの監督、Richard GARCIAは「何度も繰り返されている。システムを改善させるか、全く使わないようにすべきだ」とVARについて厳しく言及した。そして、「ボールは(ゴールライン)を割っていた。ウチの4選手もそう話している」とも付け加え、記者の「テクノロジーが機能していないと思うのか?」の質問に「正しく機能しているのかどうかわからないものを使う必要があるのか?」と反論し、納得がいかない姿勢を貫いた。Round 1でもゴールが取り消されているグローリーだったが、この日も後味の悪い結末で勝ち点を失った。

試合が終わり、日付が変わる間際に電話のインタビューに応えてくれた太田は「フライトで移動した翌日の試合は、さすがに体が重かったですね。簡単じゃないことは分かっていましたが。昨シーズンの経験からどうなるか分かっていたので準備はしてきましたが、それでも・・・」とコンデイションについて触れ、「今日の試合は4バックで見慣れた景色だったので、落ち着いてプレーはできました。ただ、最低でも引き分けたかったですね」と試合内容についても振り返り、「ただ、(アウェイロードは)始まったばかりなので、次の試合に集中します」と話してくれた。

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【試合結果】
Western United FC 1 – 0 Perth Glory
(ハーフタイム: 0 – 0)
会場:AAMI Park
得点:<Western United FC> Wenzel-Halls(78分)

<パースグローリーのスターティング・ラインナップ>
背番号1. Brad JONES(GK)、背番号2. Aaron CALVER(背番号24. Pacifique NIYONGABIREに46分に交代)、背番号4. Luke BODNAR(背番号22. Josh RAWLINSに79分に交代)、背番号5. Jonathan ASPROPOTAMITIS、背番号7. Adrian SARDINERO(背番号38. Ciaran BRAMWELLに46分に交代)、背番号8. 太田宏介、背番号9. Bruno FORNAROLI(キャプテン)、背番号14. Jack CLISBY、背番号18. Daniel STYNES、背番号21. Antonee BURKE-GILROY、背番号29. Darryl LACHMAN
 

文:今城康雄(いまなりやすお)。パースの日本語メディア「The Perth Express」の代表兼、編集長。2005年のAリーグの開幕以来、リーグ公認のメディアとなっている「The Perth Express」のジャーナリストとしても、パースグローリーのホームゲームはほぼ全試合、記者席より取材を重ねてきた。2020年よりパースグローリー日本地区担当マネージャー兼通訳を兼務。

 
 
【参考】
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