チームの抑えは回答とともに登場
ピッチャー 回答ZORRO


 自分は今年50歳になる。
 昔、ドリフターズの加藤茶がちょび髭を生やして、ハゲのかつらをかぶって笑われていた頃、その笑い転げる輪の中に、自分も含まれていた。月日は巡り今、その笑い転げていた自分自身が加藤茶の容姿を人前にさらすはめになっている。
「我輩はハゲである」
漱石ことくしゃみ先生なら、きっとこのように表現したのだろう。

 ハゲが嬉しい訳が無い。でも、べつに悲しんでもいない。理由は、長く連れ添っている細君が、「あなた、素敵よ」と言ってくれるからだ。自分だって鏡を見れば素敵な訳が無いのは分かっている。でも細君はそう言ってくれる。人間とは単純なもので、誉められると恥ずかしいとは思わなくなる。お蔭で、どこにいても当たり前の顔をして普通に過ごすことができている。ところが街を歩くと横の毛を目一杯伸ばして、ウヮーンと反対側に持っていっているおっさんや、一目でかつらと分かる暑苦しい毛髪を真夏の炎天下に頭に乗せて汗をぬぐっているサラリーマンがけっこう目に付いてしまう。
 彼らは何でそうまでして隠すのだろう。ひょっとしたら彼らの細君はハゲが嫌いで、家にいる時、ののしったり、さげすんだりするものだから、あんな大変な思いをして隠すことになってしまうのだろうか。あるいは彼ら自身が、そういう毛髪の無い頭を人前にさらすことは、ちんぼこを出して歩くことと同じように恥と考えてしまうからなのだろうか。けれども、べつに頭とちんぼこは同じじゃないし(同じ奴も確かにいる。名前は出さないけど自分は知っている)、人ごみにまぎれて万引きや痴漢を働いた訳でもないのだから、そんな後ろめたい気持ちになることは無いと思う。

 誉めてあげれば人は立派に育つ。人だけじゃない、パースエクスプレスも誉めれば誉めるほどどんどん育つ。これからの7年を7回忌にしないためにも、こうなったらただ読んでいるだけじゃ駄目だ。どんどん誉めよう。日本に帰っても年間購読契約を結ぼう。その辺で隠れて捨ててる奴がいたらヤキを入れよう。そうやってパースエクスプレスをとことん育ててみよう。そのうちマガジンも50を過ぎる日が来るだろう。マガジンだって人の子、そのうちハゲる日も来るだろう。それでも勇気を持って言ってやろうじゃないか!「あなた、素敵よ」って。

 何だか気持ち悪い展開になってしまったのでこの辺で終わりにするけど、そういえば自分の細君の誕生日は7だったぞ、と今思い出した。やっぱり7は幸運の数字なのかもしれない。

 「(7という数字は)好きです。物干し竿を上げる道具に似ていて。」向田邦子
 「7は何か健気でいいな。」吉行淳之介

 7周年おめでとうございます
(H)ゆうこあらGedお茶汲み子Tomomi薩摩隼人 | Ann YOSHIWO
マー坊 ユンタクマリスケ2ミカマン | 東京ショックボーイズ宇田有三
ジパング上陸作戦回答ZORRO俺サマブッシュウォーカー | 背番号17

This site is developed and maintained by The Perth Express. A.B.N. 31 058 608 281
Copyright (c) The Perth Express. All Reserved