11月5日、西オーストラリア州政府が国境再開についての方針を発表した。新型コロナウイルスワクチン接種を推し進めるオーストラリア政府は、ワクチン接種率の急増とウイルスとの共存を受け入れ、10月に入り国境再開へのかじ取りを示していた。そして、11月1日からニューサウスウェールズ州とビクトリア州で海外からの入国者への規制を緩和した。その2州以外の他州も同様の規制緩和を打ち出していたが、西オーストラリア州のみが国境再開については否定的な見解を示していた。
2020年3月からオーストラリア政府は出入国について厳しい規制をかけ、新型コロナウイルス拡大感染防止のため事実上国境を閉鎖していた。その国境を1年8か月ぶりにニューサウスウェールズ州とビクトリア州が開き、オーストラリア人や永住者は2週間の宿泊施設での隔離をすることなく、11月中には到着人数の上限も撤廃されることになった。つまり、出国制限がなくなることで、渡航先の入国条件次第では海外旅行が可能になったわけだ。
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一方、西オーストラリア州では、国内では最も厳しい新型コロナウイルス対策が敷かれていたため、市中感染者がほぼいなかったことが原因の一つとして州民のワクチン接種率がなかなか上がらなかった。そのことも足かせとなり、州政府としても国境の再開についての明言は避けてきた。しかしこの度、11月5日の緊急記者会見でマーク・マガウワン州首相(Mark McGowan)が、国境再開を目指したロードマップを発表した。国境再開、つまり新型コロナウイルスと共生していくことを西オーストラリア州も歩んでいくことになる。
ロードマップの内容は、国境(州境を含む)が開かれるのは12才以上の州民の90%が2回のワクチン接種を達成した時点とし、おそらく2022年1月下旬または2月上旬に目標を達成できるだろうと仮定している。また、来月の2021年12月には達すると予想される2回のワクチン接種が80%に達した段階で、より具体的な方針が発表される。
マガウワン首相は「国境管理を80%ではなく90%で緩和することの違いが、州民200人の命を救うことになり、コミュニティ感染による多くの入院、および死亡を防ぐことができる」と述べ、「一般病棟の占有率を70%減少することも意味している。急ぐことはリスクを高める」と語った。そして「一部の人には失望があることを理解している。不満を感じる人もいることを認める。クリスマスにニューサウスウェールズ州やビクトリア州の家族と再会できないかもしれない。しかし、これは西オーストラリア州を安全に保つために必要なことなのだ」と断言した。
【西オーストラリア州が国境再開を目指したロードマップ】
(情報元:Facebook of Mark McGowan /西オーストラリア州首相会見録/西オーストラリア州保健省-11月5日)
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