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昨シーズン覇者との対戦!コロナ禍で感染者急増の豪州東部でのアウェイロード!



 
昨シーズンのチャンピオン、Melbourne Cityとの一戦。アウェイ連戦の3戦目となるが、前節の勝利を勢いに変え、ここでも勝ち点3がほしいところだ。
 

<Aリーグを知る記者の視点 A League Football Journalist’s Point Of View>
Aリーグを知る記者の視点から更に詳しくパースグローリーの選手紹介や試合結果についてお届けする。

 

2021 – 22シーズンAリーグ パースグローリー試合結果
Round 4(2021年12月8日)
Melbourne City 1 – 0 Perth Glory 会場:AAMI Park

 
開始13分、Melbourne Cityは左サイドからグローリーDF陣を崩しにかかる。Jリーグの浦和レッズでもプレー経験のある元豪州代表で背番号15番、Andrew NABBOUTがゴール前にラストパス。ボールは、こちらも元豪州代表で背番号7番のMatthew LECKIEと、そのマークに付いていたグローリーの背番号8番、太田宏介の足元に。混戦の中、向きが変わったボールは無情にもゴールへ。しかし、VAR検証でNABBOUTがオフサイドの位置でボールを受けたことがわかり、ノーゴールとなった。

その後もグローリーは攻め立てられ、防戦一方となる。グローリーの最初のチャンスは前半終了3分前。しかし、それでもフィニッシュまで届かなかった。グローリーの前半のスタッツは枠内ショートはゼロ、ポゼッションも36%、Melbourne Cityのパスが257本に対して145本と全てが劣勢だった。

後半も相手の攻撃を太田を中心としたグローリーDF陣、そしてGKの背番号12番、Cameron COOKが一丸となって凌いだ。残り時間も10分を切ったところで相手のシュートがゴールポストに当たったりといった幸運もあったが、残り2分、勝利への思いが一瞬、相手が上回ったのかもしれない。

Melbourne Cityの最終ラインからグローリーのセンターバック裏へボールがフィードされる。試合を通して両サイドからの攻撃ばかりだったが、時間がないためゴールに近い、グローリーのセンターバックの裏のスペースにMelbourne Cityの選手が流れた結果、得点につながった。

勝ち点1を失ったグローリーだが、試合後の太田への電話インタビューでは「集中して試合には臨めました。相手チームは両サイドの裏を狙っていたのは分かっていたので、そこは十分ケアできたと思います。崩されなかったですね」と話し、「個人的には楽しめた試合でした。相手のウィングが自分の裏を狙い、それを阻止する自分との駆け引きは久しぶりだったので」と試合を振り返った。

そして、まだまだ続くアウェイ連戦については「Melbourne Cityはインテンシティの高いチームだったので、自分は守備に集中しました。負けはしたけど試合後の充実感はあります。今日は雨が降っていて、気温が低く、前節から中2日だったので体は重かったですが、次は勝てるようにまた準備して、頑張ります!」と意気込みを語ってくれた。

※まだまだ続くグローリーのアウェイゲーム。動画配信サービスの『Paramount+』に加入すれば、オーストラリア国内からAリーグをライブで、全試合観戦でき、パースにいるグローリーサポーターもグローリーのアウェイ試合を観戦できる。『Paramount+』のサブスクリプションは月$8.99。加入はこちらから。
 
【試合結果】
Melbourne City 1 – 0 Perth Glory
(ハーフタイム: 0 – 0)
会場:AAMI Park
得点:<Melbourne City> Nathaniel ATKINSON(88分)

<パースグローリーのスターティング・ラインナップ>
背番号12. Cameron COOK(GK)、背番号2. Aaron CALVER(背番号22. Josh RAWLINSに69分に交代)、背番号4. Luke BODNAR(背番号19. Callum TIMMINSに69分に交代)、背番号5. Jonathan ASPROPOTAMITIS、背番号7. Adrian SARDINERO(背番号26. Giordano COLLIに87分に交代)、背番号8. 太田宏介、背番号9. Bruno FORNAROLI(キャプテン)、背番号14. Jack CLISBY、背番号18. Daniel STYNES(背番号38. Ciaran BRAMWELLに59分に交代)、背番号21. Antonee BURKE-GILROY、背番号29. Darryl LACHMAN
 

文:今城康雄(いまなりやすお)。パースの日本語メディア「The Perth Express」の代表兼、編集長。2005年のAリーグの開幕以来、リーグ公認のメディアとなっている「The Perth Express」のジャーナリストとしても、パースグローリーのホームゲームはほぼ全試合、記者席より取材を重ねてきた。2020年よりパースグローリー日本地区担当マネージャー兼通訳を兼務。

 
 
【参考】
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