本日2月18日午後、マーク・マガウワン(Mark McGowan)西オーストラリア州(西豪州)首相は緊急会見を行い、3月3日の深夜0時01分から西豪州の州境、国境の再開を正式に発表した。
2021年12月13日に西豪州政府は「2022年2月5日に再開する」と発表したものの、1月20日に「オミクロン株の出現による更なるワクチン接種を促す」目的で再開日の無期限延期が言い渡された。
しかし、2月に入り二桁の感染者数が報告に上がり、かつ感染経路が分からない感染者も複数出現するなど、ついに2月11日には50人を超す51人、16日には115人、17日には177人、18日には194人の市中感染者が出ている。
そして本日の2月18日、マガウワン西豪州首相は「ウイルスはすぐそこまで来ている。この広がりは止めることはできないだろう」と話し、「ただ、3月3日は現時点での適正なタイミングと考えられる。西オーストラリア州にとっては前進の一歩となる」と語った。
3月3日からの国外、そして他州からの入州に際してのコンデイションは、それぞれ以下の内容となる。
<国外からの入州>
・オーストラリア連邦政府の入国要件を満たすこと
・G2Gパスの登録
・到着時の迅速抗原検査(RAT検査)
・ワクチン未接種者は7日間のホテル隔離が必要になる。
<国内他州からの入州>
・G2Gパスの登録
・ワクチンの3回接種対象者は3回接種
・到着時の迅速抗原検査(RAT検査)
同日2月18日朝、ABC Newsのウェブサイト(参考リンクはここから)では、パースの街中がゴーストタウン化しているといった記事がアップされていた。東海岸での猛烈な感染拡大を受け、パースの企業や会社がリモート・ワークを推奨し、市街に人通りがなくなっているといった内容だった。実際、その影響でパース市内の公共機関の利用客が41%、駐車場は20%以上が減少していると報告されている。
3月3日の州・国境再開後の人流によって前出の州首相は「3月末には1日1万人の感染者が出ることが予想される」と明言したが、感染防止のため人々は更に不要不急の外出は避けることを考えるだろう。
以下写真2点は2月初旬、パース近郊のスーパーの棚の様子。コロナ禍によるシドニーやメルボルンから輸送するトラックのドライバー不足や、南オーストラリア州の洪水によるパースへの経路遮断といった流通の問題も発生しているが、これから起こるだろう事態への“買い占め”が根本にあると思われる。
オーストラリア政府は、昨年2021年12月15日から条件付きで一部のビザ保有者に国境を再開していた。そして、年をまたいだ2022年の2月21日からはワクチンを2回接種した人ならば入国できるようになり、事実上、観光客にも国境を開いたかたちとなる。当然、発表のあった2月7日の時点では、西豪州は適用外だった。しかし、約10日後の3月3日には西豪州にも州外、そして国外からの人流が発生する。国内では唯一、頑なに再開を拒み続けてきた西オーストラリア州だが、約700日ぶりに門戸が開く。
(情報元:Facebook of Mark McGowan /西オーストラリア州首相会見録/西オーストラリア州保健省-2月18日)
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