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パースでも2月10日から公開!カンヌ国際映画祭で4冠受賞作品『ドライブ・マイ・カー』



 
日本映画として史上初の“快挙”尽くしで、世界の映画賞レースを席巻している『ドライブ・マイ・カー(Drive My Car)』。村上春樹の小説を原作とした本作は、濱口竜介が監督と脚本を手掛け、主演に西島秀俊を迎え、パースでも2月10日から公開された。
 
『ドライブ・マイ・カー』は、2014年に刊行された村上春樹の短編集「女のいない男たち」に収録された一編が原作となり、映画のタイトルもその一編の題名がそのまま冠された。他にも収録されていた「シェエラザード」や「木野」のエピソードも投影されている。監督の濱口竜介は、妻を失った男の喪失と希望を綴ったその村上作品に惚れ込み、映画化を熱望し、脚本を大江崇允と共同で仕上げた。

メインキャストは、舞台俳優で演出家の家福悠介を演じる主演の西島秀俊と、寡黙な専属ドライバーの渡利みさき役の三浦透子、そして家福悠介の妻で、ある秘密を残したまま突然他界してしまう家福音を霧島れいか、その音と親密な関係だった高槻耕史を岡田将生が演じた。

原作では、家福悠介は黄色のスウェーデン製サーブ900コンバーティブルに乗っていたが、本作ではオープンカーではなく、赤のクローズドボディが使われている。題名の通り自動車の走行、つまり赤いサーブは物語を展開するキーファクターであり、秀逸なロードムービーへと華を添える。
 

<©2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会>
 

<©2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会>
 

<©2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会>
 

<©2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会>
 

さて、映画祭の歴史を塗り替え、偉業を成し遂げている『ドライブ・マイ・カー』。昨年7月の第74回カンヌ国際映画祭の長編コンペティション部門主要賞で、日本人および日本映画としては初めての脚本賞を受賞した他、独立賞の国際映画批評家連盟賞(FIPRESCI賞)とエキュメニカル審査員賞、AFCAE賞を受賞し、史上初のカンヌ4冠に輝いた。

そして、カンヌを皮切りに全米の主要な賞を次々と席巻。第79回ゴールデングローブ賞でも非英語映画賞を日本映画として62年ぶりに戴冠。さらに、第56回全米批評家協会賞で作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞の4部門を制した。加えて、第87回ニューヨーク映画批評家協会賞では作品賞を受賞、第42回ボストン映画批評家協会賞では作品賞、主演男優賞、監督賞、脚本賞の4冠、第47回ロサンゼルス映画批評家協会賞では作品賞と脚本賞の2冠となった。

ただ、それだけには終わらず、世界最高峰の映画賞となる米アカデミー賞(第94回アカデミー賞)で、作品賞、監督賞、脚色賞(濱口竜介と大江崇允)、国際長編映画賞の4部門にノミネートされる快挙を成し遂げた。特に、日本人の脚色賞ノミネートは史上初で、日本映画の歴史に新たな1ページを刻んだことになる。第94回アカデミー賞授賞式は、3月28日(月)に行われる。

映画『ドライブ・マイ・カー』(179分/MA15+)

舞台俳優であり演出家の家福の元を脚本家で妻の音が秘密を抱えながら突然、この世から去る。2年後、演劇祭に妻との記憶が刻まれた愛車で向かった家福は、ある過去をもつ寡黙な専属ドライバーのみさきと出会う。演劇祭では音と関わりを持っていた俳優の高槻とも出会うが…。行き場のない喪失を抱えて生きる家福は、みさきと過ごす中であることに気づくこととなる。

 
監督:濱口竜介
脚本:濱口竜介、大江崇允
原作:村上春樹「ドライブ・マイ・カー」(短編小説集「女のいない男たち」所収/文春文庫刊)
出演:西島秀俊、三浦透子、霧島れいか、岡田将生
写真:©2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
『ドライブ・マイ・カー』公式サイト:dmc.bitters.co.jp
オーストラリア・パースでは2月10日(木)よりLuna LeedervilleとLuna Outdoorで公開

上映映画館

Luna Leederville & Outdoor
住所:155 Oxford St. Leederville
電話番号:(08) 9444 4056
Luna Palace Cinema公式サイト:https://lunapalace.com.au/select-film+4461+drive-my-car
※『ドライブ・マイ・カー』の上映日と上映時間はこちらの上記公式サイトからご確認頂けます。

【情報・写真提供】 Luna Palace Cinema

 
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