連邦政府は、生息範囲の監視やコントロール、活動団体へのアドバイス提供などを行うとともに、繁殖機能を止めるワクチン開発など様々な研究を進めている。しかし、いまだオオヒキガエルを一括駆除する方法は見つかっておらず、政府としても人の手による駆除に頼らざるを得ない現状である。ハワード政権は、これまでにオオヒキガエル駆除対策に約1,000万ドルの国家予算を割き、その多くを活動団体に充ててきた。
連邦政府が示す対策の柱
【1.市民の意識改革】 オオヒキガエルの特徴や危害をさらに住民や旅行者に周知し、協力体制を確立する。
【2.生態系の調査と保護】 オーストラリアの生態系への脅威を認識し、破壊を食い止める手段を打ち立てる。
【3.重点区域における集中対応】
既存の手法や最新技術を駆使して、キンバリー地区やWA州への進入を遅らせる。
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環境保全省の予想によると、オオヒキガエルの生息地の拡大は、今後も食い止めることが難しいと考えられており、数年後にWA州の北部に侵入、さらに突発的な侵入にともないパース近郊にも生息地が転移する可能性が高いと見られている。またNSW州の沿岸部にも生息地が拡大する可能が高いと見ている。
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