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| ビクトリア・リバー沿いで調査を行う |
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| 車などに付いての侵入を防ぐため、境界付近にロード・サインを設立した |
【分布】
オオヒキガエルの前線は現在、WA州から約170km離れたNT準州ビクトリア・リバー周辺に位置しているとされているが、WA州境界線から約110kmの場所で発見されたとの報告もある。現状のペースで増殖、進行を続けた場合、前線は2007年〜2012年の間にWA州の境界に達するものと見られているが、近年WA州境界線付近のカナナラで、NT準州から来た車にくっついて移動したものと見られる個体が発見されていることから、州政府、境界付近地域では警戒心を強めている。
【対策】
WA州政府は、2004年12月からオオヒキガエル対策に乗り出し、前線未到着の段階で対策に乗り出した初のケースとなっている。これまでに「オオヒキガエル諮問委員会」を設立し、「ストップ・ザ・トード・ファンデーション」や「キンバリー・トード・バスターズ」への協力など、精力的に活動を行っている。今年7月には向こう4年間の対策費として360万ドルの割り当てを発表し、これまでの対策費総額は610万ドルとなっている。
WA州政府の主な５つの対策
①新しい罠の開発
②境界線での検疫強化
③監視と乾季の隠れ場所の突き止め
④キンバリー地区の生態系の調査と被害の予測
⑤コミュニティへの情報提供と市民意識の引き上げ
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 ビクトリア・リバーに迫るオオヒキガエル前線
（2005年6月現在）
資料提供：The Department of Environment and Conservation |
■キャンペーン■■■■■■■■■■■■■
・州政府が2006年1月より実施している、コミュニティへのオオヒキガエル認知促進キャンペーンは、テレビ・ラジオ・新聞での呼びかけや、ポスター・パンフレットの配布などを行っている。これらを通じて他のカエルとの見分け方などを紹介し、市民に協力を呼びかける目的で、北部地区を皮切りにパースや南西部でも順次展開する予定。
■オオヒキガエル諮問委員会■■■■■■■
・2004年4月に設立されたオオヒキガエル諮問委員会は、政府関係省、民間団体、原住民関連団体などの代表者ら8人によって構成される。課題に応じて異なる分野の有識者を集め、州規模でのオオヒキガエルの駆除方針や戦略などを決定している。
■ストップ・ザ・トード・ファンデーション■■■
・非営利、非政府組織の「The Stop The Toad Foundation
Inc.」は2005年10月に発足。州市民のオオヒキガエルに関しての知識、意識の向上の他、オオヒキガエルの州内侵入を食い止めるために必要な活動費の募金を行ったり、同じような対策を敷いている他の活動団体への協力を主に行っている。
■キンバリー・トードバスターズ■■■■■■
・WA州北部のNT準州との境界線にあるキンバリー地区で2005年9月に発足された「Kimberley
Toad Busters Inc.」は、ボランティアで作られた団体。NT準州の「トード・バスターズ」と連携し、オオヒキガエルの前線があるビクトリア・リバー付近で進行状況を随時観察し、繁殖ができるような池や川の調査や、罠を使っての捕獲を最前線で行っている。
ボランティア募集中
期間：9月4日（月）〜15日（金）
NT準州との境界付近で行われる、オオヒキガエルの駆除活動をします。
詳細：www.conservationvolunteers.com.au
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