オオヒキガエルの大陸侵略 オオヒキガエルの大陸侵略 オオヒキガエルの大陸侵略
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被害を受けている動物たち 日本や世界の事例 コラム
 
生態
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●分類: 両生類 無尾目 ヒキガエル科
●学名: Bufo marinus
●英語名: Cane Toad (ケイン・トード/さとうきび畑のヒキガエルの意)
●原産地: 中央アメリカ・南アメリカ、アメリカ合衆国の一部
●大きさ/重さ
・約10〜15cmで、きわめて大型
・オスよりメスの方が大きい (オーストラリアで最大のものは、24cm/1.3kg)

●生息場所
・ビルの周り、牧草地、森林、砂丘、沿岸部、熱帯雨林など至るところ

●食性 <大人のカエル>
・噛み付けるものほぼ全てを餌食とする
−昆虫(甲虫・ミツバチ・アリ・コオロギなど)
−水辺の生物(他種のカエル・おたまじゃくし、カタツムリなど)
−体の小さな哺乳類(ねずみなど)
−その他(ペットフード・腐敗物・生ごみなど)

●繁殖
・夏の雨季、または水温が25℃に達すると繁殖期に入る(オーストラリア北部では9月頃)
・繁殖期は1月にピーク、3月頃まで続く ・繁殖期は電話発信音のような大きな声で鳴く
●行動 ・夜行性
・光のある広い空間を好む
・30〜40cmの高さまでジャンプできる
・日中や冬季・乾季は、湿気のある場所に潜む

●生存環境
・継続的に水分を摂取することが不可欠(肌からあらゆる形状の水分を摂取する)
・体内の水分の50%以上が消失すると死ぬ
・水浸しの環境で吸水しすぎて死ぬこともある
・5℃〜40℃の温度に耐えられる


●天敵 <大人のカエル>
・ザリガニ、ワニ、カラス、サギ、ヘビなど
(※捕食者の一部は、毒性の弱い内臓のみを食す)


●産卵
・一度に平均8,000〜35,000個の卵を産む
(※58,000個の産卵例もある。他種のカエルは年間1000〜2000個が平均)
・塩分15%以下の、流れの少ない水辺で産卵する
●毒性
・すべての成長過程で毒性を持つと考えられている
・威嚇する時は、毒がかかるように横を向く
・通常毒をにじみ出すが、攻撃を受けたときなどは噴射する
・動物が毒を摂取すると、唾液過多、痙攣、嘔吐、呼吸麻痺、手足の腐食などを起こす。最悪、心臓麻痺が原因となり、死に至る
・毒は粘膜から人間の体内にも入り、激しい痛みや一時的な視力損失などを引き起こすこともある
●成長過程
<卵>
・24〜72時間で孵化
・成体までに成長するのは全体の約0.5%
【特徴】 
・黒色で1mm程度
・透明なゼリー状の卵塊に包まれている




<おたまじゃくし>
・おたまじゃくしの期間はおよそ3〜20週
(成長過程は栄養や水温などで変わる)
・おたまじゃくしが成長するには25℃〜30℃が適温
【体の特徴】
・ツヤのある黒色で、尾は薄く短い
・全長3.5cm未満で、他種より小型

<子供のカエル>
・1〜1.5cmのカエルに成長すると水辺を離れる
・群れをなして日中に活動する  (他種のカエルと見違えやすい)
【体の特徴】
・全長1cm〜5cm程度
・滑らかな肌を持ち、 斑点や縞模様のある褐色
・毒腺のコブを持たない (毒性はある)

<大人のカエル>
・温度と湿度に恵まれた環境では、1年で大人に成長する (QLD州の環境では1年半〜2年を要する)
・寿命は5年〜15年
【体の特徴】
・乾いたイボ状の肌
・オスはメスよりも背中のイボが大きい
・骨ばった頭と目から鼻にかけての骨質隆起を持つ
・後ろ足に固い水かきがある
・両肩の大きなコブに毒腺がある
・黄色がかった灰色、緑がかった茶色、赤味がかった茶色のいずれかで、腹部は淡い白色

  資料提供:The Department of Environment and Conservation / FrogWatch Nth / Australian Museum / Department of the Environment and Heritage / WA Department of Agriculture and Food / NSW Department of Environment and Conservation / Queensland Government / Northern Territory Government

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