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約75年前、海外からオーストラリアに持ち込まれたオオヒキガエル(英名:Cane Toad/ケイン・トード)は、国内の生態系に計り知れない被害を加えてきた。これまでにクイーンズランド州(QLD州)、ノーザン・テリトリー準州(NT準州)、そしてニュー・サウス・ウェールズ州(NSW州)の一部を侵略し、現在西オーストラリア州(WA州)の境界に向かっている。自然大国オーストラリアは、その自然に猛威を振るうオオヒキガエルとの因縁の戦いを終わらせることができるのか? |
オオヒキガエルの歴史 オーストラリアにおけるオオヒキガエルの歴史は、1935年ごろQLD州のサトウキビ畑の害虫駆除を目的として、約100匹をハワイから移入したことに始まる。その後約3000匹に増殖したオオヒキガエルがQLD州北部で放されたが、跳躍力に欠けるオオヒキガエルの害虫駆除への貢献は低かった。逆にオオヒキガエルは食べ物を求めサトウキビ畑を出て、一気に生息地を拡大した。 |
繁殖範囲拡大年表
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