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[第1節] 自分の信じた道へ

「このチームでプレーするのは半年で十分だと思いました。もっと高いレベルでチャレンジしなければと思ったんです」
 しかしここで、石田にとってはこれからのサッカー人生を大きく左右する人物と出会う。
 「そのチームの監督はオーストラリア人でした。今、自分と代理人契約をしているのがその時の監督です」
 半年で見切り、当時のその監督の紹介でトルコ、ポルトガルに渡り、プロの入団テストを受ける。同じようにして、その監督の紹介でオーストラリアのシドニーに本拠地を置く、オリンピック・シャークスの入団テストも受けた。そして、石田にとって新たなサッカー人生の一歩をオーストラリアで踏み出すことになった。

石田のオリンピック・シャークス入団1年目、2001-2002年シーズンは、チームが見事リーグ優勝を果たす。決勝の相手は、パースに本拠地を構えるパース・グローリーだった。そして2年目の2002-2003シーズンは、またしても同じ相手と決勝で戦い、準優勝に終った。2年間を通してほぼレギュラーでシーズンを終えられたことは、彼にとって大きな収穫だった。