昨年2022年の8月23日、2022年10月30日～2023年3月25日を対象とし全日本空輸（ANA）が、パース－成田直行便の運休継続を発表したが、年が変わり1月17日に2023年3月26日～10月28日を対象に運休が更に継続されるとしながらも、10月29日から運航を再開するとプレスリリースで発表した。これにより、1,309日ぶりにパース－成田の直行便が復活することになる。また、時同じにして2日後の1月19日に西オーストラリア州州政府がプレスリリースでマーク・マガウワン首相が1月22日から日本を訪問することを発表した。
 
2019年9月1日から就航が始まったANAのパース－成田直行便は、新型コロナウイルスの影響によって2020年3月29日から運休していたが、2022年にはウィズコロナへと社会活動が推移し、また世界各国での出入国規制の緩和を受け、巷では直行便復活への期待が高まった。そして、今年2023年の3月26日以降の再開がパースでは話題となる中、1月17日のANAのプレスリリースにて運休継続が発表された。しかし、同時に2023年10月29日から約3年7ヶ月の運休期間を経て、運航が再開することも発表となった。このような事前発表は同業界においては極めて異例とみられる。

ANAのプレスリリースでは「2023年ウィンターダイヤでの運航を再開（週3便運航、運航曜日・使用機材調整中）いたします。販売開始は別途ご案内いたします」とし、次の夏期間（2023－24年のオーストラリア）の観光需要に対応することも想定されている。

また、2日後の1月19日には、西オーストラリア州州政府がプレスリリースにてマーク・マガウワン首相が1月21日から日本を訪問することを発表した。同リリースでは、州の産業促進のため日本、韓国を訪問し、西オーストラリア州への投資、観光、留学そしてビジネスの機会を促進するのが訪問の目的としていた。1月22日の到着後、日本政府やビジネスパートナーとの会合に参加、さらに商社、製鉄企業、航空会社、電力ガス会社等との面談を予定しており、今回のANAの運航延期、10月29日の再開についても関係者と会談されることが予想される。

以下、マガウワン首相のコメントをリリースより一部抜粋。
「州と日本および韓国との関係は、相互への尊重と理解に基づいており、この素晴らしい関係を継続していくことが大切だと思っています。西オーストラリア州の首相および財務大臣として、両国のビジネスリーダーおよび政府高官と面談し、州への投資を促進し雇用創出および経済の多様化に努めたいと思います」

ANAのパース－成田直行便は、コロナ禍の運休期間に幕を下ろし、パースと日本の架け橋が復活することになる。そして、マガウワン西豪州首相の訪日によって2023年後半から2024年に向けてのパースの観光業への追い風になることが期待される。
 
 
写真：The Boeing Company
 
情報元／参考：ANA HOLDINGS NEWS「2023年度 ANAグループ航空輸送事業計画を策定（第22-036号　2023年1月17日）」ANA ホールディングス（株） 広報・コーポレートブランド推進部

情報／参考：MEDIA STATEMENT　GOVERMENT OF WESTERN AUSTRALIA（Thursday, 19 January 2023）
 
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