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【パースエクスプレス・マガジン】ワイルドフラワーの“手引書”が出版

毎年、パースに春の訪れを知らせ、手つかずの大自然広がる郊外から生活圏内の身近な公園にも咲き誇るワイルドフラワー。そのワイルドフラワーについて日本語で記された本が出版された。
 

著者のオークリー今日子さん。花のガイド歴20年以上。収集した情報と写真を使い、約5年間かけてこだわり抜いて本書を作り上げた(写真:Haruki Jiang)。
 
自然豊かな豪州において、特に西豪州のワイルドフラワーは特出するものがある。ワイルドフラワーとは自生する野生の花の総称だが、西豪州では12,000種ものワイルドフラワーが確認され、中でも西豪州でしか見ることができない固有種がその6割も占める。ゆえに、ユニークなそのワイルドフラワーはまだ未知な部分があり、奥深いといった存在でもある。そのワイルドフラワーについて日本語で記された本が出版された。
 
本のタイトルは『ワイルドフラワー 西オーストラリア Wildflowers of Western Australia』。著者のオークリー今日子さんに今回の出版についてお話を伺うと「ワイルドフラワーは毎年、気温や降水量などの気象状況の違いで咲く花や咲く場所も異なります。その花たちとの出会いは宝探しをしているようで、毎回ワクワクしますね」と話され「美しい西豪州で咲くその美しい花たちをこの本を通して幅広く、多くの人たちに正確な情報でお伝えできたらと思います」と出版への思いを語った。
 
今までも多くの人の心を惹きつけてきたワイルドフラワー。多種でありながら希少性も高く、深く知るためにはある程度の知識が必要といった一面もあったが、この本が手引書となり、豪州や西豪州に留まることなく、ワイルドフラワーが世界に知れ渡る更なるきっかけにもなるだろう。
 

本の出版記念パーティーでは、西豪州の観光業界始め各業界の関係者が集った(写真:Haruki Jiang)。
 


日本の新聞で西豪州のワイルドフラワーが、著者のオークリー今日子さんのコメントと共に紹介された。
 

「ワイルドフラワー 西オーストラリア Wildflowers of Western Australia」
観光ツアーで見ることができる花(植物)はもちろん、日本のメディアで紹介されているようなユニークで、希少なものも含め全300種の花を92ページで紹介。本全般には、パース在住の元京都大学生物学者大澤秀行博士の指導が大いに反映され、西豪州立植物標本館の専門家に種名検索を依頼し、正確を期し、全ての植物に学名(科名、属名、種小名)が記載されている。また西豪州ワイルドフラワー協会や西豪州野生ラン研究保護団体、在パース各旅行会社のスタッフからの協力も受け、出版に至っている。西豪州での本書販売店は、Aspects of Kings Park、Pinnacles Desert Discovery Center、The Wildflower Shoppe – Wave Rockなどとなっている。







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