Aリーグ2018-19シーズンが10月19日に開幕しました!この原稿を書いている今はまだ開幕戦の結果はわかっていませんが、新たなシーズンというものはいつでもワクワクしますね!
さて、早速ですが恒例の質問です。
Q 開幕前に優勝クラブを予想することもリーグ戦を観戦する楽しみ方ですが、さて皆さん、今シーズンのAリーグはどこが優勝すると思いますか?(今回は結果の出ない質問で失礼します)
A 筆者は『メルボルン・ヴィクトリー』が優勝するのではないかと予想しています。
まずAリーグの特徴として、比較的連覇するクラブが少なく、優勝するクラブは、数クラブで持ち回りをしていることでしょう 。
優勝経験クラブは、シドニーFC、メルボルン・ヴィクトリー、ブリスベン・ローア、セントラルコースト・マリナーズ、アデレード・ユナイテッドとなっています。
今回、筆者が予想したメルボルン・ヴィクトリーはここ数シーズン安定した成績を残しており、さらに今シーズンは元日本代表の本田圭祐選手を獲得したことで日本でもかなり注目を浴びています。昨シーズンはリーグ戦を4位で終えたにも関わらず、ファイナルシリーズで優勝を果たしており、非常に競争力の高い集団でもあります。戦力ダウンさせることなく、新シーズンを迎えたクラブは更なる高みを目指し本田選手の獲得に至りました。非常に野心的であるとも言えます。
また、リーグ戦とAFCチャンピオンズリーグ(ACL)を現実的に狙えるクラブでもあります。アジア内での注目度が増したこのタイミングでACLも優勝することができれば、リーグ内での比類なきビッククラブとして君臨することができるでしょう。よって、本田選手が在籍することへの期待感も込めて優勝すると予想させて頂きました。
Aリーグはビッグクラブ候補がある程度絞られ、それ以外のクラブとの線引きが目に見えるようになってきたと言えますが、一方で現在、佳境を迎えているJリーグでの優勝争いは川崎フロンターレとサンフレッチェ広島に絞られてきています。ここ数シーズンの2クラブにおいて、リーグ戦での実績は安定してきていると言えますが、実はJリーグはAリーグに比べで波乱が多いリーグと言わざるを得ないのです。それは、優勝争いよりも降格争いを注視すれば明らかとなります。
現在、降格圏にいる3クラブはVファーレン長崎、サガン鳥栖、名古屋グランパスです(以下成績に関しては10月8日現在のもの)。長崎は初の1部リーグ参加なのでやむを得ないとしても、鳥栖と名古屋は戦力的に見ても降格争いをするクラブではありません。まして、鳥栖は元スペイン代表のフェルナンド・トーレス選手を獲得し世界的にも話題になったクラブであり、地方クラブとは思えない戦力を抱えています。実績面では中堅クラブの域ですが、リーグで波乱を起こせるクラブと言えます。しかし、降格圏に沈んでいます。また、名古屋は豊富な資金力を誇りながら実績に繋がらず苦しんでいます。クラブによっては、ある時期は好調だが、不意に不調に陥り、不調の連鎖から抜け出せなくなることが非常に多くあります。現在14位と降格圏一歩手前に沈んでいる柏レイソルは、2010年に2部リーグから昇格したシーズンに優勝を果たすという信じられない偉業を達成したクラブですが、まだ優勝経験クラブとして安定することができていません。12位のガンバ大阪も優勝経験のあるクラブとして数シーズンは優勝争いをしていましたが、ビッグクラブとして安定した実績を上げることができていません。
Jリーグはシーズンによって優勝候補や降格候補を予想することが益々難しくなってきているリーグでしょう。そんな中でも、唯一安定感を感じるのは鹿島アントラーズだけです。保有するタイトル、一貫した強化方針、日本代表への貢献度は他クラブの追随を許さないほど安定していると言えます。今後も引き続き安定してほしいですが…。と言うことで、ビッグクラブ候補が安定して来たAリーグに比べて、優勝争いをしているクラブが来シーズン降格争いをしかねない安定感のないJリーグという両リーグの傾向があります。Jリーグは本当に不思議なリーグです(笑。
さて、来年にアジアカップを控え新戦力発掘に余念がないであろう両国にとって、リーグ戦は重要です。選手達にとって代表選出はスターへ上り詰めるための階段として重要であり、優勝争いをするクラブに属することが早道であると言えます。そのクラブが安定していればこそ受けるメリットが生じ、選手達の目標になり、クラブも安定した戦力を保持しやすいでしょう。結果、Aリーグは代表への選手供給面でも安定し、活躍の期待度も一定でしょう。逆にJリーグ所属選手は一時活躍ができてもいつ不調に陥るか、不安は強いと言わざるを得ません。
両国にとって果たして様々な面で安定した方が良いのか?イレギュラー性が強い方が良いのか?筆者には断言できませんが、共に面白いリーグになってほしいものです。
【筆者:junchang】2010年よりサッカーについての独自の見解を自身のブログ「junchang & the MFF」に掲載。1日2万ページビューを記録することもあり、記事がlivedoor系サッカーサイト「SOCCER JOURNAL(サッカージャーナル ※現在閉鎖中)」に転載されたこともある。 ブログ:http://blog.livedoor.jp/junchang512/