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【パースエクスプレス・マガジン】第48回「オーストラリア代表と日本代表のW杯2018」

皆さん、4年に一度のお祭り「FIFA W杯2018ロシア大会」を楽しんでいますか?筆者は、W杯というものを観るようになって32年程になりますが、自国代表が出場するワールドカップはやはり思い入れが違いますね!皆さんも悲喜交々様々な楽しみ方をしているのではないかと思います。

さて、両国の今大会に関する結果は、全て出揃ってしまいました。おさらいのようですが、恒例の質問は両国のW杯の勝敗結果としましょう。

 

Q  両国代表の各試合のスコアーと得点者は誰だったでしょうか?

 

A  答えは以下です。

 

【オーストラリア代表】<グループリーグ>

6月16日 対 フランス代表 1-2 負け(得点:M. Jedinak[PK])
6月21日 対 デンマーク代表 1-1 分け(得点:M. Jedinak[PK])
6月26日 対 ペルー代表 0-2 負け

 

【日本代表】<グループリーグ>

6月19日 対コロンビア代表 2-1 勝ち(得点:香川真司[PK]、大迫勇也)
6月24日 対セネガル代表 2-2 分け(得点:乾貴士、本田圭佑)
6月28日 対ポーランド代表 0-1 負け
 

【日本代表】<決勝トーナメント1回戦>
7月3日 対ベルギー代表 2ー3  負け (得点:原口元気 、乾貴士)

 
実は、両国の試合結果を第42回「オーストラリア代表と日本代表のW杯の本大会組合せ(その2)」にて勝敗のみ予想しています。オーストラリア代表はフランス代表と引き分け、デンマーク代表と引き分け、ペルー代表に勝利しグループリーグを突破すると予想をしていました。一方、日本代表はコロンビア代表と引き分け、セネガル代表に負け、ポーランド代表に勝利してグループリーグ突破すると予想をしていました。なんとポジティヴな予想だったことでしょう(笑)。
 
オーストラリア代表は結局、得点は全てPKのみ、流れの中から得点ができませんでした。3試合をテレビやストリーミング放送で観戦しましたが、筆者の率直な感想は「得点の予感が少なすぎた」でした。もっと両サイドからの“えぐり”が必要だったのではないでしょうか…。精度の高いクロスがあまりにも少な過ぎました。 また、大ベテランのティム・ケーヒル選手は今大会ジョーカー役だったようですが、もっと早いタイミングでの投入が有効だったのではないかと。3戦目に途中交代で出場しましたが、唯一危険な香りを感じることができた選手でした。結局、スタメンとサブ双方の人材不足を感じました。大会前に期待していた“イレギュラー”を起こすための駒が足りませんでした。選手層が、薄すぎました。
 
日本代表は、初戦が全てだったように思います。試合開始早々に数的有利な状況へ“運良く”もち込め、初戦でイレギュラーを起こすことに成功したのです。歴史を紐解くと、南米勢は初戦の入り方に難を抱えていることが多く、イレギュラーが起きる可能性は高かったため、スケジュールに助けられたとの見方もできますが、結果戦略面で大きなアドバンテージを得ました。筆者が勝つことが難しいと考えていたセネガル代表に激しい打ち合いの末、引き分けることに成功し、日本代表は賛否両論を呼び起こしたポーランド代表との最終戦に負けはしましたが、フェアプレーポイントなる聞きなれないルールによって辛くもグループリーグ突破を果たすことに成功しました。ポーランド代表戦では6人のスタメン選手が変わり、温存だったのか、バックアッププレイヤーの模索が目的だったのかは定かではありませんが、こちらも選手層の薄さを露呈してしまったのでした。ベルギー戦で2点先行後の相手チームのパワープレイに対抗しうる人材の不足、やたら守備範囲の狭いGKにも難ありでした。
 
しかし、日本代表は決勝トーナメント進出を果たし、優勝候補一角のベルギー代表との撃ち合いに敗れはしましたが、おおむね満足できる結果だったのではないでしょうか?!
 
両国のW杯は終わってしまいましたが、やはり初戦の重要さはいつのW杯でも変わらず、初戦をなんとかしのぐことができればチームの雰囲気は格段に良くなり、全てが良い方向に向かうと考えられます。日本代表は、オーストラリア代表に比べて選手の質は格別だったわけではなく、一歩間違えれば惨敗を喫していたかもしれません。日本代表は初戦にて勝利し、チーム内の雰囲気は劇的に向上したことでしょう。監督がモチベーターとしての役割を存分に発揮できた結果とも言えます。
 
結果として、オーストラリア代表のW杯は失敗、日本代表のW杯は成功だったと言えるでしょう。さて、両国は既に2019年アジアカップを視野に監督人事および世代交代の作業に取り掛かっています。オーストラリア代表は、ある程度世代交代は進んでいると思われますが、日本代表は今大会にて世代交代を行わなかったツケを払う必要があります。再び4年後に向けて、新しい船出をする両国に栄光あれ!

 


【筆者:junchang】2010年よりサッカーについての独自の見解を自身のブログ「junchang & the MFF」に掲載。1日2万ページビューを記録することもあり、記事がlivedoor系サッカーサイト「SOCCER JOURNAL(サッカージャーナル ※現在閉鎖中)」に転載されたこともある。 ブログ:http://blog.livedoor.jp/junchang512/

 







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