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【パースエクスプレス・マガジン】第67回「AリーグとJリーグにすぐに来れそうな選手たち」

シーズン真っ只中のAリーグは、我らパースグローリーが昨シーズンに続き優勝を狙える位置に順位を上げてきていますね。これから開幕するACLによる日程の過密化がどれほど影響を与えるか気になるところですが!Jリーグはストーブリーグ中ですが、昨シーズン開幕前のような目立ったビッグトレードのニュースはなく、今のところ静かなストーブリーグと言ってよいでしょう。
 
さて本場欧州メジャーは、冬の移籍マーケットを閉じ、シーズン佳境を迎えます。欧州ではマーケットが閉じるギリギリまで様々な攻防戦が繰り広げられ、今年も数々のビッグディールが成立しました。が、トレードをクラブ、選手共に望みながら叶わなかったケースも見受けられ、泣く泣く現状維持を強いられた選手もいたようです。さて、ここで恒例の質問です。
 
 

Q 皆さんはAリーグとJリーグにこれからどの選手が来てプレーをしてほしいですか?可能性のある選手を上げてみて下さい。

 

A ここでは、欧州メジャーにて“あぶれてしまった”選手を中心に選抜することになってしまいそうですが、以下に紹介します。

 
 
その前に、まずは両リーグの移籍に関するルールを再確認しましょう。まず、Aリーグの2020年の冬の移籍期限(オーストラリアは夏ですが、以後、ここでは北半球の季節で話をします)は、1月3日~1月31日まででした(夏は2019年7月24日~10月15日)。また、明確な外国人枠ルールがあり、シーズン開幕前の夏の移籍マーケットでは獲得する外国人選手と同じ数だけ放出をしなければならないクラブがほとんどだったでしょう。
 
そして、Jリーグのシーズン開始前の移籍期限は、1月8日~4月2日までとなっています(夏の移籍期限は7月16日~8月13日)。保有する外国人枠は明確にはなく、キープすることが可能です。また、冬はシーズン開幕前であり、選手を入れ替え、再構築するにはベストのタイミングです。
 
さて、Aリーグの冬の移籍はシーズン真っ只中なので、必要な選手となると限られてきます。夏にシーズン前に補強したが期待外れに終わり、代わりの選手が必要な場合や戦力になっていたが、怪我により至急代わりの選手が必要な場合など、保有する外国人選手の登録を外し、その代わりとなる超即戦力を補強することになるでしょう。そして、ビッグネームを獲得するにはこのタイミングはハードルが高すぎるため、アジア枠を利用した補強を中心に考えるのもベストかもしれません。
 
例えば、トルコのガラタサライ・イスタンブールにて燻っている長友佑都選手も良かったかもしれません。ベテランの域にかかった33歳と決して若くないですが、現役日本代表として存在感は絶大です。まだまだ活躍は期待できると思います。また、英プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッドと契約を解除した元韓国代表のキ・ソンヨン選手(31歳)もタイミング的に獲得可能な選手と言えるでしょう。中盤でダイナミックな活躍をしてくれることでしょう。
 
イラン代表であり、オランダリーグ得点王の実績を持つプレミアリーグのブライトン&ホーブアルビオンのアリレザ・ジャハンバフシュ選手(26歳)も得点力不足に悩みを抱えているクラブに良かったと思います。上出の2選手に比べると少々金銭面で出費がかさんでしまうかもしれませんが(2023年7月まで契約期間が残っているため)、出場機会が非常に限られているようなので移籍する動機にはなったでしょう。超即戦力として期待値が非常に高い選手であります。
 
一方、Jリーグに関しましては、移籍期間中ということもあり現在も様々な噂が立っては消えています。主だってストーブリーグを沸かせる資格のあるクラブは限られていますが、その中から元スペイン代表のダビド・シルヴァ選手(34歳)はマンチェスター・シティーFCとまもなく契約満了を迎えます。ダヴィド・ヴィジャ氏は引退し、ルーカス・ポドルスキー選手がトルコに移籍してしまったヴィッセル神戸が現在目玉となりうる選手を探しており、シルヴァ選手にアプローチをした様子があり、移籍金が発生する今冬のタイミングで訪日する確率が高いと言われていました。が、移籍は成立していないようなので、夏の移籍になるかもしれません。また、同じくプレミアリーグのチェルシーFCから元スペイン代表のペドロ・ロドリゲス選手(32歳)の獲得を狙っているとの情報もあり、「ビッグトレードをやってのけるのは、やはりヴィッセル神戸しかいないだろう」と筆者も他のサッカーファンも思っています。
 
巷では、セレッソ大阪が元所属選手でもある香川真司選手(30歳、レアル・サラコザ/スペイン2部)と乾貴士選手(31歳、エイバル/スペイン1部)の獲得を狙っているといった噂があります。近年、元代表選手達の海外から日本への帰還が目立ってきており、フランスのトゥールーズFCからガンバ大阪へ帰還した昌子源選手(27歳)や上出の長友佑都選手がFC東京に帰還するのでは?という噂もあり、実現すれば大いに盛り上がりに期待できるので、商業的な側面からもクラブにとって下手な外国人に費用をかけるより効果は大きいかもしれません。
 
また、レアル・マドリッドFCに所属し、現在戦力外扱いされることが間もないと言われている選手としてウェールズ代表のガレス・ベイル選手(30歳)やコロンビア代表のハメス・ロドリゲス選手(28歳)あたりが日本に来てくれれば…。費用対効果は、とにかく一瞬にして盛り上がること間違いなしと思います。
 
さて、まとめとしてAリーグはタイミング的により現実的な移籍を予想してしまいました。シーズン途中でサラリーキャップ制の影響を受けてしまうようなトレードは成立しにくいと筆者は思っています。Jリーグに関してはビッグトレードの噂はありますが、選手が移籍交渉の材料として日本を引き合いに出しているだけで、実際に実現する可能性は低いとみています。ただ…、こういう妄想をすることはサッカーファンにとってこの上ない楽しみではありますね!


【筆者:junchang】2010年よりサッカーについての独自の見解を自身のブログ「junchang & the MFF」に掲載。1日2万ページビューを記録することもあり、記事がlivedoor系サッカーサイト「SOCCER JOURNAL(サッカージャーナル ※現在閉鎖中)」に転載されたこともある。 ブログ:http://blog.livedoor.jp/junchang512/







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