あっという間の1ヶ月間。結局、オーストラリア代表も日本代表もアジア杯のトロフィーを保持することはできませんでした。そこで早速、恒例の質問です。
Q オーストラリア代表と日本代表のアジア杯の戦績をおさらいしてください。
A 戦績は以下の通りです。
オーストラリア代表 | |
---|---|
グループステージ | 対 ヨルダン代表 0-1 負け |
対 パレスチナ代表 3-0 勝ち | |
対 シリア代表 3-2 勝ち | |
決勝トーナメント1回戦 | 対 ウズベキスタン代表 0-0(PK戦4-2)勝ち |
準々決勝 | 対 UAE 0-1 負け |
総括 | 得点6、失点4、ベスト8敗退 |
日本代表 | |
---|---|
グループステージ | 対 トルクメニスタン代表 3-2 勝ち |
対 オマーン代表 1-0 勝ち | |
対 ウズベキスタン代表 2-1 勝ち | |
決勝トーナメント1回戦 | 対 サウジアラビア代表 1-0 勝ち |
準々決勝 | 対 ベトナム代表 1-0 勝ち |
準決勝 | 対 イラン代表 3-0 勝ち |
決勝 | 対 カタール代表 1-3 負け |
総括 | 得点12、失点6、準優勝 |
オーストラリア代表は前大会覇者としての参加でしたが、筆者が考えていた最低目標は突破できたとはいえ、ベスト8敗退は不完全燃焼だったと言えるでしょう。チームとしては、完全に失敗の大会になってしまいました。一方、日本代表は苦戦の連続をなんとか凌ぎ、準決勝にて現在アジア最強とみられているイラン代表を降し、決勝まで辿り着きましたが、イラン戦がピークとなってしまいました。しかし、それぞれの試合で満足のいく内容を見せることが難しかったですが、結果のみに注視すれば成功した大会と言えるでしょう。
そこで、大会を通して両国ともに課題が浮き彫りになりました。オーストラリア代表は、こういった公式戦に臨むには核となるリーダーの不在が顕著だったように思います。ミスが多く、自滅してしまった印象を筆者はもちました。日本代表もやはり、リーダーの不在を感じました。また、2018年W杯でも課題となった「引き出しの数を如何に増やすか」が今後のテーマとなることでしょう。ただし、前号(第54回「オーストラリアと日本2022年W杯に向けて」)でも述べましたが、このタイミングのアジア杯は正直、W杯出場国にとって結果を出しにくい大会だと考えられており、今大会で判明した課題をクリアにすることは両国にとって決して不可能ではないと思います。結果を問わず、強化に励んでほしいですね。
そして、今後迎える2022年カタールW杯の予選に向けて、ライバル国の状況を把握することもアジア杯の一つの目的ですが、今大会は特に新興国の台頭が目立ちました。特に優勝したカタール代表は国を挙げての強化策が実ったと言え、以前の中東諸国にありがちな「一貫性のなさ」を感じることなく順調な仕上がりを感じました。また、東南アジア諸国のレベルも格段に上がっていることを感じ、両国のW杯予選での苦戦が予想されます。
最後に、当コーナーの第52回「オーストラリア代表と日本代表のアジア杯2019展望」での筆者の予想はどこまで当たっているか、振り返させて頂きます。
結果: ×→全くダメ / △→ニヤミス / 〇→ほぼOK / ◎→的中!
オーストラリア代表の予想 | |
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× | 対 ヨルダン代表 2-0 勝ち |
〇 | 対 パレスチナ代表 4-0 勝ち |
〇 | 対 シリア代表 1-0 勝ち |
日本代表の予想 | |
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△ | 対 トルクメニスタン代表 3-0 勝ち |
◎ | 対 オマーン代表 1-0 勝ち |
× | 対 ウズベキスタン代表 1-1 引き分け |
やはり予想は難しいですね(笑)。
【筆者:junchang】2010年よりサッカーについての独自の見解を自身のブログ「junchang & the MFF」に掲載。1日2万ページビューを記録することもあり、記事がlivedoor系サッカーサイト「SOCCER JOURNAL(サッカージャーナル ※現在閉鎖中)」に転載されたこともある。 ブログ:http://blog.livedoor.jp/junchang512/