先月号で当コーナーが5周年を迎え、気持ちを新たに“戯言”を発していきます!引き続きのご愛読、お願い致します。
さて、オーストラリアと日本にはサッカー文化が元々あったわけではなく、文化として根付くように頑張っている最中です。スポーツ大国であるオーストラリアは様々なスポーツに幼少期の頃から嗜む文化があり、水泳、テニス、自転車などの個人スポーツからクリケットやオーストラリアン・フットボール(AFL)、ラグビーのような団体スポーツが人気です。その中でサッカーも人気が出てきて、競技人口やプロリーグの観客動員数も伸びてきています。ただし、観客動員数で言えばAリーグはオーストラリアン・フットボールやクリケットに及ばず、人気ナンバーワンスポーツとも言えません。ちなみに「オーストラリアの国技は何?」と問われれば、日本国内ではまだまだ「ラグビー」と答えてしまう人が多いでしょう。では“サッカーが国技”と言える時代がこれから先来るのか?との問いに「多分無理だと思う」と筆者だったら答えてしまうでしょう。皆さんは如何ですか?
一方、日本はどうでしょうか?競技人口の点でサッカーは、日本ではナンバーワンスポーツです。幼少期からクラブチームか部活動でプレーすることはでき、クラブチーム数もかつてに比べれば増えました。ただ、日本でもサッカー以外に娯楽を生むスポーツは多々あり、日本の国技と言えば大相撲かプロ野球で、興行的にも観客動員数でもそれらはサッカーより先んじてます。Jリーグは誕生して四半世紀を過ぎ、文化として根付きつつありますが、大相撲やプロ野球に比べれば歴史と伝統が足らず、もしかしたら一生格として追いつくことはないでしょう。
では、恒例の質問です。
Q オーストラリアと日本の両国にとって「サッカー」の立ち位置は、今後どうなるでしょうか?
A 今回も抽象的な質問ですが、筆者は「まだまだ 国技とは言えないけど将来的には国技にちかいスポーツになれる」と思っています。
理由は言うまでもなく、世界に目を向ければサッカーは単一競技としてはナンバーワンスポーツです。ラグビーも大相撲もプロ野球も世界に目を向ければマイナースポーツです。両国の中で盛り上がっているに過ぎません。果たして、世界の人達がオーストラリアン・フットボールのDarren Bennett選手や大相撲の千代の富士関、プロ野球の長嶋茂雄氏を知っているかと問われれば、知らないでしょう。
逆に、Harry Kewell氏や中田英寿氏を知っているかと問われれば、前出の選手達よりもネームバリューは段違いだと思います。そういった意味で、まだまだ両国におけるサッカーの立ち位置は伸び代をもっていると思います。と言ったわけで、筆者の希望も込みで両国におけるサッカーの立ち位置は順序的に2番手、3番手に甘んじていますが、将来はナンバーワンスポーツとして君臨してくれることを期待しています。
【筆者:junchang】2010年よりサッカーについての独自の見解を自身のブログ「junchang & the MFF」に掲載。1日2万ページビューを記録することもあり、記事がlivedoor系サッカーサイト「SOCCER JOURNAL(サッカージャーナル ※現在閉鎖中)」に転載されたこともある。 ブログ:http://blog.livedoor.jp/junchang512/