オーストラリア代表が31番目のサッカーW杯出場国として名を連ねました。内容はどうであれ、4大会連続出場を果たされてホッと胸を撫で下ろしている筆者です。過去の記事でも書きましたが、アジアチャンピオンのオーストラリア代表がまさか最後の最後まで出場権争いをするとは…、筆者は予想をしていませんでした。
さて、大陸間プレーオフの試合結果は、インターネットのダイジェスト版でしか確認できず、どの様な試合内容だったのか詳細を確認できていませんが、日本国内のオーストラリア代表W杯出場に関する報道はサッカー専門番組でのみ触れられていました。日本代表が8月31日のオーストラリア代表との大決戦を勝ち、W杯本大会出場を決めて以降、オーストラリア代表の情報量がかなり少なくなってしまっていました。
まず、オーストラリア代表にとって大陸間プレーオフの試合日程が有利に働いたことは事実でしょう。また、対戦相手のホンジュラス代表が、結局、オーストラリア代表にとって“格下”だったこと。11月11日のアウェイ戦、終始ボールを支配し続け、最低限の目標であった引き分けに持ち込むことに成功し、非常に楽にホームゲームに挑めたのではないでしょうか。
11月15日のホームゲームに関しては7万人超の大観衆が見守る中、積極的に攻め続け、後半にキャプテンのジェディナック選手が3得点の固め打ち!うち、フリーキックによるオウンゴールとペナルティーキックが2本、得点に至る内容はともかくとして3-1にて勝利を挙げ、4大会連続出場を果たすことに成功しました。本当に良かった!おめでとうございます!
筆者は、以前の記事にて両国がW杯本大会で目指すべきスタイルを「能動的に攻め込むスタイルを貫き通すべきだ」と記したことがありました。2014年のブラジルW杯本大会に挑んだ日本代表ですが、この能動的スタイルを目指しましたが、無残に散りました。その後、紆余曲折を経てスタイルが変わり、ポゼッションを捨て「受動的スタイル」に変貌したように感じています。逆に2014年当時、手堅いスタイルだったオーストラリア代表は以降、パスを繋ぎポゼッションを高く保ち、相手を圧倒する「能動的スタイル」に変化しているのを筆者は感じています。日本とは対照的ですね。
オーストラリア代表を率いたアンジェ・ポステコグルー氏が、筆者がもっていたオーストラリア代表の先入観を変えることに良い意味で成功しました。しかし、今予選を通じて「スタイルよりも結果」が求められ、結局、本大会出場に成功したのにも関わらず、監督を辞任してしまいました。オーストラリア国内の監督に対する批判がいか程のものであったか、想像すると気の毒でなりません(現在は〈12月8日〉Jリーグの横浜Fマリノスの次期監督候補として名前が挙がっています)。
さて、2014年以降ほぼ真逆の方向性を持ちスタートした両国代表が、W杯本大会という目標にどのような結末をもたらすのか?オーストラリア代表の印象を変えてくれたポステコグルー氏には、お疲れ様でしたと声をかけたいです。このタイミングでの辞任は残念でなりません。しかし、後任監督が現在のスタイルをどの様に修正して本番に臨むかも戦略面では楽しみに思っています。
そして、本題の「オーストラリアと日本代表のW杯の本大会組合せ」ですが、2018FIFA W杯ロシア大会のグループリーグ組み合わせ抽選会が、現地時間12月1日、ロシアの首都モスクワで行われました。組合せは、オーストラリア代表がグループC。同組にはフランス、ペルー、デンマークが入りました。一方、日本代表はグループH。同組にはポーランド、セネガル、コロンビアが入りました。
ここで、恒例の質問です。
Q 2018年のロシア大会でW杯は21回目を迎えますが、オーストラリアと日本代表、ともにW杯本戦には何回目の出場となるのでしょうか?
A オーストラリア代表は、5回目のW杯出場(4大会 連続)となり、日本代表は6回目(6大会連続)となります。
すみません、オーストラリア代表のW杯本大会出場決定で嬉しさあまり、前置きが長くなってしまいました。続きは次回、さらに詳しく「オーストラリアと日本代表のW杯の本大会組合せ」についてお届けしたいと思います。
最後に、今年も当連載をご愛読頂きましてありがとうございました。2018年の来年も引き続き宜しくお願い致します。皆さん、良い年をお迎えください!
【筆者:junchang】2010年よりサッカーについての独自の見解を自身のブログ「junchang & the MFF」に掲載。1日2万ページビューを記録することもあり、記事がlivedoor系サッカーサイト「SOCCER JOURNAL(サッカージャーナル ※現在閉鎖中)」に転載されたこともある。 ブログ:http://blog.livedoor.jp/junchang512/