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第24回 北京2022冬季オリンピック開幕!パース出身、スケルトンのNick Timmings選手に注目!



<All Images: Given permission to reuse all photos by Nick Timmings/写真(Photo Courtesy):©Nick Timmings (@n.timmings) on Instagram ※写真の使用はNick Timmings選手本人から承諾を得ています>
 
2022年2月4日、第24回北京2022冬季オリンピックの開会式が行われ、20日の閉幕までの17日間で15競技が行われます。日本選手団はこれまでの冬の大会で最も多い124人の選手が参加し、前回の平昌大会の13個(金4個、銀5個、銅4個)を上回るメダル獲得を目指します。一方、オーストラリア選手団は43人の選手で構成され、前回大会の3個(銀2個、銅1個)以上のメダル獲得を目標に掲げています。
 
前回の平昌2018冬季大会では、スノーボード(ハーフパイプ)のScotty James選手が3回目のオリンピックで念願のメダリスト(銅メダル獲得)となり、またMatt Graham選手のフリースタイルスキー(モーグル)と、Jarryd Hughes選手のスノーボード(クロス)での銀メダル獲得は、オーストラリア国民に大いに喜びをもたらしました。そして、今回の北京2022冬季大会では、雪も降らず、零下にもならないパースから男子スケルトンにそのパース出身の選手が参加します。

21歳から競技をはじめ、オーストラリア代表の座を射止め、今回のオリンピックに参加するのは、Nick Timmings選手。所属は、Western Australian Institute of Sport(WAIS/西オーストラリア州スポーツ研究所)。西オーストラリア州出身の最初のスケルトン・オリンピアンとなるNick Timmings選手ですが、双子の兄弟、Dean Timmings選手と出場枠を勝ち取るため、コロナ禍中でも昨年はヨーロッパや北米での試合に参戦しました。そして、2021年の北米カップで優勝し、2021年12月のワールドカップでは19位、世界ランキングでも32位と好成績を収めました。

WAISが紹介しているインタビューでは「You literally feel like you’re flying」と話しているTimmings選手。「まさに飛んでいるようです」と表現し、スケルトン以外にスピードとアドレナリンを感じることはないと語っています。また「昨年の大会では時速141㎞を記録しました。最高の滑りをしている時は時間すら遅く感じます」とスケルトンの魅力も話していました。


<Nick Timmings選手(左)とDean Timmings選手(右)。男子スケルトン競技でのオーストラリアのオリンピック出場枠は1つ。その1枠を双子の兄弟で争ったことになりましたが、Timmings選手はWAISのインタビューで「出場枠が一つしかないことは残念なことですが、どちらが選ばれるかが重要ではなく、お互い選ばれた方を祝福することも分かっていました(原文:Only qualifying one spot on the male side was a shame, but no matter who it was to qualify, we knew we were each going to be happy for the other person)」とコメントを残しています。Photo ©Nick Timmings (@n.timmings) on Instagram、©The West Australian>

 
オーストラリア選手がオリンピックのスケルトン競技に参加したのはトリノ2006年冬季大会からとまだ歴史は浅く、男子の最高位はソチ2014年冬季大会でJohn Farrow選手の17位。その記録を越えることが期待されるTimmings選手ですが、オーストラリアオリンピック委員会のウェブサイトでTimmings選手を紹介する際のQ&Aで「誰から最もインスピレーションを受けたか?」という質問に「叔父の田部和良(フランスのサッカーチーム、グルノーブル・フット38や、FC琉球のGMなどを歴任)」と答えています。

氷上から最も縁遠いパースからオーストラリア最速の“男”となったTimmings選手。10年もの努力の結集が北京の地で見れることは間違いないでしょう。


<2月4日に行われた北京2022冬季オリンピックの開会式の模様。オーストラリア選手団の一員として参加したTimmings選手は「Don’t quite have the vocabulary deep enough to describe what that felt like…」とその時の気持ちを自身のInstagramで伝えています。Photo ©Nick Timmings (@n.timmings) on Instagram>

 

【Timmings選手を応援しよう!】
スケルトンの競技場所は延慶国家スライディングセンター。男女25選手ずつ、計50選手が出場します。男子スケルトンは、2月10日と11日で全4競技が実施されます。北京とパース時間の時差はありません。
2月7日(月曜日)

12:25-男子公式練習1/1回戦終了後-男子公式練習2

2月8日(火曜日)

15:20-男子公式練習3/3回戦終了後-男子公式練習4

2月10日(木曜日)

09:30-男子1回戦/11:00-男子2回戦

2月11日(金曜日)

20:20-男子3回戦/21:55男子4回戦(金メダルマッチ)

※日本は2002年ソルトレークシティー大会でスケルトンがオリンピック競技に復帰して以来、初めて出場権を逃し、今回大会への日本人出場選手はいません。

 

<時速140kmで爆走するその先の世界はまさに異次元。「飛んでいるようです」と表現したTimmings選手。Photo ©Nick Timmings (@n.timmings) on Instagram/©International Bobsleigh and Skeleton Federation>

 

【北京2022冬季オリンピックの全競技日程】

今回の冬季オリンピックへの西オーストラリア州が出生地となっている選手は、女子ボブスレーのKiara Reddingius選手、女子クロスカントリースキーのJessica Yeaton選手、男子フリースタイルスキー(モーグル)のBrodie Summers選手がいます。Timmings選手と合わせて応援しましょう!北京2022冬季オリンピックに出場する全選手や行われる競技日程の詳細は、The Australian Olympic Committee(オーストラリアオリンピック委員会)のオフィシャルサイトから確認できます。

The Australian Olympic Committee(オーストラリアオリンピック委員会)のオフィシャルサイはこちらから。

 

【オーストラリアで北京2022冬季オリンピックを観戦するには】

オーストラリアでは、民放テレビの「チャンネル7」とインターネットのストリーミングサービスで「7Plus」からのオリンピック観戦することができます。「チャンネル7」と「7Plus(※要登録)」はこちらから。

 

【スケルトンのルールと見どころ】

スケルトンは、氷で造られたコースを鉄製のそりに腹ばいになって、頭を前にして滑り降り、そのタイムを競う競技。競技者はそりに腹這いになって乗り、重心移動によってそりを操作。競技会は男女別種目となっており、オリンピックでは4本滑走し、その合計タイムで順位を決める。第2回(1928年)と第5回(1948年)のオリンピック冬季大会では公式競技として行なわれていたが、その後はオリンピック競技から外れていた。しかし、2002年ソルトレークシティー大会で54年ぶりに復活。競技発祥当時のそりが骨組みだけで作られていたことから、英語で骨格や骨組みを意味するスケルトン(skeleton)と競技名が付けられたと言われている。

 
■ 写真(Photo Courtesy):©Nick Timmings (@n.timmings) on Instagram ※写真の使用はNick Timmings選手本人から承諾を得ています。

■ 情報元(References):The Australian Olympic Committee(https://www.olympics.com.au/)、日本オリンピック委員会(https://www.joc.or.jp/)、Western Australian Institute of Sport(http://wais.org.au/)、International Olympic Committee(https://olympics.com/)、(International Bobsleigh and Skeleton Federation(https://www.ibsf.org/)。

 
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Nick Timmings(ニック ティミングス)

Nick Timmings(ニック ティミングス)

1990年12月29日生まれ。西オーストラリア州パース出身。183cm/79kg。双子の兄弟はDean Timmingsと共に21歳からスケルトン競技を始める。所属クラブはWestern Australian Institute of Sport。コーチはLeonie DerbyとAdam Wolski。オリンピック初出場。2021年12月「BMW IBSF World Cup(Altenberg)」で19位。2021年12月の「RWHIBSF North American Cup 2021/2022(Lake Placid/RWH)」で優勝。世界ランキング32位。







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