いよいよ6月9日に開幕し、すでに熱い戦いが繰り広げられている第18回FIFAワールドカップTM!世界197国が参加した厳しい予選を勝ち抜いた32カ国が、約1ヶ月の期間、自国の期待を背負い世界一のタイトルを目指す! 6月12日、予選リーグ同組の日本代表と豪州代表が激突した初戦の結果は、豪州代表の劇的な逆転勝利。しかし、日本代表の決勝トーナメントへの道はまだ閉ざされてはいない!また、ここオーストラリアに住む私達にとって、W杯初勝利を収めたオーストラリア代表も、是非応援したいチームだ!熾烈な戦いが繰り広げられている今回のW杯を、日本と豪州の両国代表にクローズアップして、紹介する。

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午後7時、どこからともなく青いユニフォームを着た若者がパースの市街地に現れ、ノースブリッジのある店に吸い込まれていく。W杯観戦イベントに200人以上の日本人が集結した。主催したのは、モスマン・パークの飲食店「Wok & Roll」で働く3人の学生。15件目でやっと交渉が成立した会場探しの苦労を語りながらも、予想以上の反響に満足気な表情を浮かべた。 歓声とともにキック・オフ。豪州優勢の時間帯が続き、固唾を飲んでじっと見守り続けた観客は、中村のゴールに一斉に両手を上げて歓喜した!日本がピンチを切り抜けるたび拍手が起こり、川口がファイン・セーブを見せるたびに川口コールが沸いた。後半39分、MFのケーヒルのゴールに無念のため息が漏れたが、すぐに日本コールが湧き上がった。終了間際の追加点でも「まだ行ける!」、日本代表を信じて声援を送りつづける会場に、アイロジの3点目が突き刺さった。凍りつく場内。目を閉じ、顔を覆い隠す。負けたのか…!?サポーター達は会場を後にしながらも、まだ目の前の事実を受け入れられずにいた。 街には勝利に歓喜するオージーたちが溢れ出し、敗戦の実感がこみあげる。そんな中、「次戦につなげましょう」「次もがんばって応援しましょう」と前向きなコメントをくれた来場者達に、勝敗だけに一喜一憂しない真のサポーターのまなざしを見た。日本人彼女とともに観戦したオージー青年も互いの健闘を称えた。勝利を飾ることはできなかったが、パースから心を一つにして日本代表に声援を送れたこと、それは間違いなく今日の成果だった。       レポート:本誌記者

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【試合総括】 4万6000人の観客が見守る中、試合は始まった。序盤はやや豪州ペースで進むが、前半26分、MF中村のクロスボールがそのままゴールに吸い込まれ、日本が先制する。後半に入り、豪州は次々と長身のFWを投入。日本は防戦一方の中、追加点を狙う。しかし後半39分、ゴール前の混戦からMFケーヒルが同点ゴール。そして、日本の守備が甘くなった44分、同じくケーヒルのミドルシュート、またロスタイムにFWアロイジがゴールを奪う。1−3で豪州がW杯初勝利を収めた。

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