[第8節] サッカー選手とメディア
石田「俺自身は特にメディアを使って、どうこうしようとは考えていない。サッカーをやっていく上で、一番大切なのは実力があるか、ないか。メディア受けするか、しないかはもちろんあるだろうけど、最後は自分の実力。例えば、いくらメディア受けするといっても、実力がない選手を監督は使い続けない。それに、メディアが給料を払ってくれる訳でもない」 — 謝礼が発生するインタビューでは、話者と聞き手の関係は完結しているが、もし発生していないものならば、未来的な利益を打算して、話者からのモノを放映、掲載するといった構図が見え隠れする。当然、利益を度外視したピュアな関係も成り立つが、大方付属するモノの存在がちらつく。これはメディア側の勝手な提案に過ぎないが、メディアに取り上げられれば名が売れ、果ては収入に影響するといった逆の打算も成立するのではないだろうか。