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[第15節] 信仰とサッカー

 石田は予てから、「信仰が俺の根本である」と話してきた。以下は、石田が本誌の取材で話した信仰についてである。

「戦う場所が自分の生まれた国になったことは、オーストラリアでサッカーをしてきた俺にとってステップアップを意味します。これは、信仰を続けてきたからできたこと。ダメだと思った時もあったけど、諦めなかった。気持ちが切れず、自分が持つ信仰があったからやってこれたと思っています。自分の国のトップリーグに復帰できたのも、結果を残せてきているのも、信仰があったからです。

今はサッカー選手を職業としているけど、サッカーはあくまでも自分を体現するもの。自分のサッカーを観てもらうことで、俺という人間を見てもらいたいです。

中学校2年生の時、どうしてもサッカーでブラジルに行きたかった。ブラジルに行ってサッカーがしたかった。しかし、金銭的に厳しいという理由で諦めかけていたら、母から「夢は祈れば叶う」と言われました。そして、祈り、夢が叶った。これが、最初の信仰への確信でした。それ以後、毎年、毎年、確信を得ています。信仰は、結果をもたらしてくれます。結果、つまり勝利を。自分に勝つことができるのです。