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[第15節] 信仰とサッカー

最後に、日本に旅立つ前に石田は自身の信仰とサッカーについて、こう話していた。

「例えば『あなたはサッカーの日本代表選手で、名実ともにトップ選手になりました。道を歩けば、誰もがあなたに振り向く。でも、あなたは何をみんなに還元しているのですか?』と質問をされた時、なんと答えられるか。サッカーだけが上手ければいい、名前が有名になればいい、いい生活ができればいい。それは、人生ではない。

今、自分がサッカーをやれているのは、人と人とのつながりからだと思っています。今回、声をかけて頂いた大木監督とのつながりも、人とのつながり。Jリーグでは、どうしてもいい選手はお金を持っている上位チームに引っ張られてしまいます。俺の場合、Jリーグでの実績がないため、まずは自分が試合に出られるチームが最優先でした。どれだけ自分を欲してくれているかが大切でした。そういう意味でも、大木監督には感謝しています。