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[第15節] 信仰とサッカー

今回の韓国キャンプを終え、石田は4シーズンにわたりプレーしてきたオーストラリアのサッカーと、今回自分が新しく在籍することになったヴァンフォーレ甲府のサッカーをこのように比較した。「パス回しとか足先の技術については、ヴァンフォーレの方が上手いと思います。しかし、フィジカルコンタクトはオーストラリアのサッカーの方が勝っているでしょう。そのコンタクトを知っている自分は、他の選手よりアドバンテージがあると思います。チームに合流して、すぐにレギュラーを獲得するのはそう簡単なことではないことも分かっています。しかし、サッカーはサッカーですので、とにかく全力を尽くします。」

そして、甲府での新たな生活についても「今までの生活に比べると、便利で、楽を感じる。でもその温い環境に慣れたいとは思っていません。いつでも次の事を考えていたいと思います」。石田のその“次”は、以前から目標に掲げているヨーロッパでのプレーなのかもしれない。Jリーグ復帰が目前と迫った今、けがという壁が立ちはだかっているのに、石田の見ているものは更に先なのかもしれない。