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【パースエクスプレス・マガジン】第22回 オーストラリアに訪れる際のビザなどについて


 

Q:

2019年9月からパースに日本からの直行便が就航するというニュースを見ました。以前から興味があったパースに行ってみたいのですが、オーストラリアを訪問するにはビザ等が必要になりますか?

 
A:
外国人がオーストラリアに入国する時には、必ずビザが必要です。オーストラリア人は90日以内の観光目的で日本に入国する時にはビザなしで入国できるので、誤解される方もいるかも知れません。かつては日本の空港のチェックインカウンターでビザがないことに気付き、予約していたフライトに乗れなかったという話を時々耳にしました。今は、日本からの観光目的で一般的に取得するビザは、Electronic Travel Authority System(ETAS/イータス)とよばれているもので、インターネットで申請できます。通常は申請するとその場で発行されますが、時間がかかる場合もあるので空港のカウンターで申請するのはリスクが高すぎるので、出発の数日前には取得していた方が安心です。
 

ETASは、観光の他、会議出席、市場調査、契約交渉などの事業目的の短期滞在を対象にも発行されます。短期滞在でもオーストラリアで就労することはできません。就労とは、オーストラリアで仕事をしてその対価を受け取ることを言います。外国人が就労することで、オーストラリア人の仕事が奪われる恐れがあるということで外国人の就労は厳しく制限されています。オーストラリアで就労したい場合には、就労が可能なビザを取得しなければなりません。
 

ETASの有効期間は、ビザが発行された日から12ヶ月またはパスポートの有効期限のどちらか短い方で、申請ができるのはオーストラリア国外からだけです。オーストラリアに滞在できるのは入国した日から3ヶ月までで、ビザの有効期間中であれば何度でも再入国ができます。オーストラリアに入国してから3ヶ月以内に一度国外に出れば、すぐにオーストラリアに戻っても最長3ヶ月までの滞在ができます。また、3ヶ月までの留学も認められているので、夏休みや春休みの短期留学の場合には、ETASを取得していれば問題ありません。申請料は2019年1月11日現在、20豪ドルです。下記のサイト(日本語)から申請できるのでチェックしてみてください。
https://www.eta.homeaffairs.gov.au/ETAS3/etas?locale=ja&tab=&submit=apply
 

パース在住の日本人にとっては待望の直行便が9月から就航するのは嬉しいニュースですが、テレビ番組でパースを「世界で一番美しい街」と表現して一躍パースを有名にした兼高かおるさんが亡くなったのは寂しいニュースです。まずは短期間でパースにいらして気に入ったら、ワーキングホリデーや学生として長期滞在を考えてみると良いと思います。

 


 
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件名:ビザと移住係

鈴木 竜一郎

鈴木 竜一郎

Japan Australia Settlements代表
1987年、 早稲田大学商学部卒業。 2000年にカーティン工科大学MBA卒業後、 2001年にエディスコーワン大学会計学修士卒業。
□ 登録税務代理人:25479352
□ 登録移民申請代理人: MARN 1173457
□ ファイナンシャルアドバイザー(AFP)







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