さて、前回に引き続きパースからちょっと離れての番外編です。
>【前回を見る】『遥かなるウルル(エアーズロック)へ (その2)』
遥かなるウルル(エアーズロック)へ (その3 完結編)
(~前号からの続き~)
初日、長旅の疲れから観光後ホテルに戻ると間もなく眠りにつき、2日目は早朝より日の出観光と麓散策ツアーに参加。残念ながら雲が多く朝日があたり、色が変わるエアーズロックは見ることができなかったが、それでも昨日のサンセット会場とはまた別のスポットから迫力のあるウルルを望むことができた。この日は登山道が閉まっていたため登山はできず、その後はウルル麓散策ツアーへ。
日本語ガイドさんのアボリジニの神話やこの地にまつわるストーリーをたくさん聞きながらめぐるこのツアーは予想以上に楽しいものであった。その後ちょっとしたランチブレイクをはさみ、午後からは再びマウント・オルガへ。昨日訪問したウォルパ渓谷に続き本日はその隣に位置する『Valley of the Winds』-直訳するとその名も“風の谷”。その1/vol.239、12月号でも書いたようにジブリさんはこの地がモデルとなったことをきっぱり否定しているものの、である。もちろん映画の後にこの名がついた訳ではない。
ガイドさんによると原住民アナング族はまだこの地に伝わる神話を一般公開していないという謎のベールに包まれた聖地 。比較的容易に行ける第一展望台と、その先にある絶景の第2展望台に別れており、後者まではかなり岩がごろごろした道を約2.5km、途中急な勾配の坂道もあり中々の体力も必要だがその散策路で見れる景色、そして苦労して到着した第2展望台からの息を飲むような絶景はまさに圧巻。ボコボコと突き出た巨岩郡の中、風の音だけを聞きながら歩くこのコースは一言で言えば宇宙のどこかの星を歩いている錯覚に陥るような“非日常”の景色で、今回の旅のハイライトとなった。ウルル登山も素晴らしいが個人的にはこの風の谷、第2展望台をこの地を訪れる方にはお勧めしたい。歩きやすい靴とたくさんの水は必須なのでお忘れなく。
この地の画像や映像は一般公開が禁止されており、是非ご自身の目で見、肌で『体感』して欲しい。程よい疲労感を感じながらのマウント・オルガからの帰り道、昨日とはうって変わって綺麗に夕日に照らされたウルルを見ることができ、この旅を祝福されているような気分になった。
3日目はまたもや早朝より期間限定で人気を博している『Field of Light(フィールドオブライト)』へ。通常は夜、ディナーと組み合わせたツアーが一般的だが今回はスケジュールの関係で早朝のサンライズと組み合わせたツアーへ参加。夜明け前のライトアップされた幻想的なウルルとその後に続く素晴らしいサンライズを楽しむことができた。その後ホテルに戻りこの旅の最後にゆっくり優雅に朝食を取り、少し部屋で休んだ後ホテルをチェックアウトし、迎えに来たバスに乗り込み空港へ向かった。
あっと言う間の3日間(機内泊を入れると4日間)の旅であったが旅行前の自分の想像の遥か上を行く素晴らしいウルルへの旅となった。
アナング族と州政府により2019年10月以降永久に登山禁止が発表された、パースからは近いようで遠い遥か彼方エアーズロック。次のお休みの旅行先の選択肢の一つにしてはいかがですか?
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