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【パースエクスプレス・マガジン】今月のなやみちゃん「花粉症」


 
オーストラリアで生活することで日本では予期しなかったケガをしたり、病気になったりすることもありますよね。もちろん、そんな時は病院に駆け込むこともあるかと思いますが、英語の診察やカウンセリングで言葉の壁を感じたことのある方も少なくないはずです。このコーナーでは、パース在住の「なやみちゃん」の病気やけがを医師の診察の前に専門家が日本語でアドバイスを行います。

  私が日本語でご案内致します。
日本語医療センター/マネージャー 千綿 真美さん
〈日本語医療センター〉日本人通訳が常勤し、医師の診察を受けられる。また、海外旅行傷害保険でキャッシュレス・サービスも提供している。

 

 

ケース16: 今月のなやみちゃん「花粉症」

 

  なやみちゃん、今月は“どうなさいましたか?”具合が悪そうですが、お医者さんの診察の前にお話を聞きしましょう。

 

 
日本では花粉症になったことがなかったんですが、オーストラリアでなるということはありますか?

 

  はい、オーストラリアに来て初めて発症する方も珍しくありませんね。8月後半から9月に入り、雨が落ち着いて気温が上昇してくると、オーストラリアでも花粉症の時期が始まります。オーストラリアは世界でも有数の花粉症を含むアレルギー疾患発症の多い国となっています。

 

 
ここ一ヶ月、日によっては目がかゆくて、くしゃみが止まりません。

 

  人間の身体には、体内に侵入しようとする異物を排除するための免疫システムがありますが、本来は無害な物質に対しても過敏に反応してしまうことを「アレルギー反応」と言います。花粉症とは、その免疫システムが体内に侵入した花粉に反応を示し、目・鼻・のどのかゆみ、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、頭痛やだるさなどを引き起す症状となっています。

 

 
日本とオーストラリアの花粉症の違いは?

 

  日本では花粉症の原因というと「スギ花粉」が代表的ですが、オーストラリアで多いのは、様々な種類の芝やSilver Birch(シダレカンバ)、Maple(カエデ)、Olive(オリーブ)などの木、様々な雑草などからの花粉となっています。花粉の時期はその植物にもよりますが、9月から4月または5月まで、数ヶ月に及びます。

 

 
花粉症の検査はできますか?

 

  一般的にオーストラリアでは、特に重症なアレルギー症状でなければ検査は行われません。もし必要であれば、GP(一般医)では血液検査が一般的です。「IgE抗体」という特殊なタンパク質の数値が上昇していると、「身体の中で何かに対するアレルギー反応が起こっている」という診断がされます。また、花粉や芝、およびハウスダスト、犬や猫、ピーナッツ類、大豆というような、基本的なものに対するアレルギー反応を検査することもできます。

 

 
治療方法はありますか?

 

  花粉症の治療には、抗ヒスタミン剤やステロイド剤の目薬、鼻のスプレーや内服薬がそれぞれの症状に応じて使われます。抗ヒスタミン剤は、ドクターの処方箋なしでも薬局で直接購入することができますが、ステロイド剤は処方箋が必要です。では、お医者さんの診断を受けて、更にアドバイスをもらいましょう。

 

  では、なやみちゃん、通訳を致しますのでお医者さんに診てもらうため、一緒に診察室へ行きましょう。

 

【情報提供】
日本語医療センター
予約から診察、そして診察後のサポートも全て日本人スタッフが対応。医師の診察には日本人通訳が付き添い、日本語で安心して受診できる。海外旅行傷害保険加入者は医療費、通訳、薬や検査などの費用を全てキャッシュレスで受けられる(但し保険適応外ケースもあり)。

パース 日本語フリーダイヤル(予約):1800-777-313 
電話:08 9486 4733 
一般診察予約受付時間:月~金曜日8am~17pm 土曜日9am~12pm
住所:Level 1, 713 Hay St. Perth WA 6000 (Perth Medical Centre内) 
ウェブサイト:www.nihongoiryocentre.com.au







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