今月の人
井上 佳菜(いのうえ かな)さん 28歳
日本の大学で民俗学を専攻して学び、在学中は海外研修でイランへ行った経験がある。その時に得た机上では得られなかった海外への好印象もあり、今回はオーストラリアへ。いろいろな人種で成り立つオーストラリアでは“ネイティブの生活を身をもって体験すること”が渡豪の一番の目的だった。そのために現在、一般家庭に住み込みながら子どもの世話と家事全般をするオーペア(Au Pair)でパースのリアル・ライフを体験する井上さん。「座右の銘は“百聞は一見にしかず”です」と話す井上さんは、オーペア以外の時間は積極的にランゲージエクスチェンジや英会話クラスなどでもネイティブと文化交流を行なう。そんな井上さんの一日を紹介します。
7:30 am
オーペア宅には子どもが2人。その2人のお弁当を作る井上さん。井上さんが作ったサンドイッチや子どもの母親が作ったマフィンなどがランチボックスへ。
9:00 am
学校へ行く子どもや仕事に行く子どもたちの両親を見送った後、家の掃除や洗濯をする。
12:00 pm
昼食は、別の家でオーペアをしているお友達とランチ。情報を共有する。ただ、子育ての経験のない井上さんは、日本にいる元幼稚園教諭の母親に電話をして、アドバイスを得ることもある。
3:00 pm
2人の子どものお迎えに学校へ行く。放課後は、近くの公園などで遊ばせることが多いため、子どもたちのためにおやつやフルーツ、スポーツや遊びの道具を大きなバッグに詰め込み持参する井上さん。
5:00 pm
料理が趣味でもある井上さん。夕食の準備をする。この日のおかずは、子どもたちの大好物でもあるから揚げ。「“今日のご飯も美味しかった。ありがとう!”と子どもたちが言ってくれるんです。さすがにうれしいですね」と話す井上さん。
8:00 pm
夕食後に子どもたちが学校から持ち帰った宿題を手伝ったり、家族の団欒を見届け、自分の部屋へ。そして、リラックスしながら映画などを観る井上さん。「文化も習慣も全く違うネイティブの生活を知るためには実際にネイティブと一緒に生活することが必要で、そのためにもオーペアはとても良い経験となっています」と話す井上さんの一日でした。
<オーペア以外の時間>
ランゲージエクスチェンジをしたり、英会話クラスに参加する井上さん。「いろいろな国から来た人とコミュニケーションを取ることで友達ができ、文化交流ができます」と語る井上さん。
ランゲージエクスチェンジなどで知り合った友達たちとBBQをしたり、ピクニックをする。「オーペアやランゲージエクスチェンジで得た経験は、自分が成長する糧になっていると思いますし、今後にも活きると思っています」と語る井上さんでした。