ここでは、西オーストラリア州の学校に関する最新情報をお届けします。紹介の情報と共に、本サイトのトップページの「お知らせ【新型コロナウイルスのパース発最新情報】」には、新型コロナウイルス(COVID-19)の情報がまとめて掲載されています。
▶来週5月18日(月)から学校への出席が義務に
マーク・マガウワン西豪州首相は会見を行い、来週5月18日(月)から学校への出席が義務教育に戻ると発表した。休んだ生徒は欠席扱いになり、遠隔学習用の学習パッケージの提供はなくなる。ただし、医学的な証明があるか、慢性疾患のある家族と一緒に住んでいる子供は免除されるが、義務教育に登校させない場合は1000ドルの罰金が課せられる可能性があると示唆している(情報元:西豪州首相会見記録/5月14日)。
▶西豪州公立校の出席率は73.5%
4月29日(水曜日)より西オーストラリア州の小中高公立校の2学期が再開され、3週間は保護者判断で「登校する」か「自宅での遠隔学習にする」か、選択できる状況となっている。先週の2学期初日(4月29日)の平均出席率は60%だったが、今週は73.5%の出席率に上昇している。この内訳はパース都市部で74.5%、郊外地方で70.5%となっている(情報元:西豪州首相会見記録/5月6日)。
▶西豪州公立学校で新型コロナウイルス感染検査実施
西オーストラリア州政府は、「Telethon Kids Institute」と共同で新型コロナウイルスの調査研究であるDETECTプログラムを発表した。西オーストラリア州の80ヶ所の公立学校、教育支援センターにおいて、無症状の生徒や教職員に対して新型コロナウイルス感染検査が5月中旬から今後6ヶ月に渡り実施される。(学校のリストはこちら)
検査実施の詳細は、無作為に抽出された生徒(生徒の場合はまず学校から保護者に連絡があり保護者の同意のもと)や教職員は同意のもと、鼻腔や咽頭から検体を採取され、検査を受けることになる。この検査の結果、新型コロナウイルスが検出された場合は、速やかに保護者や学校関係者に通知され、その学校での検査を拡大して、症状なども連日追跡調査を行っていく予定とのこと。
(情報元:西オーストラリア州政府/5月1日)
▶西豪州の公立校2学期初日は過半数の生徒たちが登校
4月29日(水曜日)、西オーストラリア州の公立小中高校の2学期が始まった。新型コロナウイルスの安全性が懸念される中、西オーストラリア州政府の発表では「登校する」か「遠隔学習にする」か保護者判断に委ねるとの方針が出されていた。
マーク・マガウワン州首相は「教育省の調べでは、2学期初日の公立学校の平均出席率は60%だった。高い出席率の学校もあり、Carine Senior High Schoolは81%の出席率で、12年生は88%が登校した。今学期は明らかに例年とは異なり、保護者、生徒、教職員にとって忘れることができない時期となり、完璧な環境には程遠いが、この困難な仕事にあたる教職員をはじめとする全ての学校スタッフに感謝をしている」と述べた。
今後の方針は、3週間後に検討し、決定される予定。
(情報元:西豪州首相会見記録、ABC News/4月29日)
▶西豪州教職員組合は2学期登校への反対運動を開始
西オーストラリア州の公立小中高校は、秋休み明けの2学期を来週の4月29日(水曜日)から再開すると発表しており、マーク・マガウワン州首相とスー・エラリー教育相は、専門家のアドバイスに基づいたその安全性を繰り返しているが、西豪州教職員組合(State School Teachers Union of WA Inc.)は新型コロナウイルス感染の安全性の懸念を理由に、州政府が来週から学校に登校させるという決定に反対する運動を開始した。
そして、本日4月24日(金曜日)付けの西豪州大手新聞の一面広告で、西豪州教職員組合は「教室に生徒が一杯になった場合、学校では社会的距離などの措置を講じることはできない」と述べ、「保護者が必要不可欠な仕事に従事しているのではなく、自宅にいることが可能ならば子どもを登校させず家に留めておくべき」だと促している。
一方、スコット・モリソン豪首相は、今朝の会見で学校の教室においては、1.5 mおよび4平方メートルの社会的距離の制限措置は必要ないという声明を発表している。
(情報元:ABC News/4月24日)
▶西オーストラリア州のカトリック学校は10年生までは遠隔授業を行う
西オーストラリア州の公立小中高校は、秋休み明けの2学期が来週の4月29日から再開となるが、約7万7,000人の生徒が通う西オーストラリア州のカトリック学校(日本でいう私立に相当)では、カトリック教育連盟が11年生と12年生にのみ登校することを強く推奨するが、幼稚園から10年生は自宅でオンラインなどの遠隔授業を少なくとも29日から4週間行うと発表した。
先日の4月17日、西オーストラリア州政府は公立小中高校に関して、2学期開始(29日)から3週間は登校の義務化はせず保護者の判断で、登校するか遠隔学習(自宅でオンライン)するかを決定できるが、登校して対面式での授業を受けることが望ましいと発表していた。
同カトリック教育連盟は「教員にクラス内の授業と遠隔授業の両方を受け持たせることは、教員を軽視している」と批判し、州政府の方針と一部異なる声明を出した。
この声明に対してマーク・マガウワン西オーストラリア州首相は「この決定に大変驚いており、再度検討することを望んでいる」と述べた。
(情報元:ABC News/4月22日)
▶学校再開を発表するも判断は保護者に
現在、西オーストラリアの学校では秋休み中となっているが、マーク・マガウワン西豪州首相は秋休み以降についての指針を会見にて発表し、学校再開の日や登校は保護者判断などといった具体的な方針を提言した。以下は更なる詳細となっている。
<指針内容>
・ 公立小中高校は4月29日から2学期を開始。
・ 3週間は義務化はせず、保護者の判断で登校するかどうかを決定できる。
・ 11年生と12年生は登校することを強く奨励する。
・ 自宅学習を行う生徒向けには遠隔学習パッケージとオンライン学習が提供され、すべての生徒が学習を続けることができるように準備を進めている。
・ 3週間後に検討し、今後の方針を決めていく予定。
・ 学校を再開するにあたり4,300万ドルを投じてクリーナーが校内の消毒作業を行い、衛生と社会的距離の措置も実施。
・ 保護者の学校敷地内への立入も禁止し、子どもたちをゲートで見送る。
・ 前学期同様に遠足や集会も禁止とする。
この方針発表に対して西豪州教職員組合は、「教職員が登校している生徒と自宅学習する生徒を同時にサポートすることができるのか」「学校は何人の生徒が出席して、何人がオンライン資料を必要とするか、何人がハードコピーのパッケージを必要とするかもわかっていない。発表された計画は大変困難なものになるだろう」と述べた。
(情報元:西豪州首相会見記録、ABC News/4月17日)