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クレオちゃん奇跡の生還!犯人はバービーやブラッツ人形のコレクターだった



 
オーストラリアだけではなく、世界中を震撼させたキャンプ場での女児誘拐事件。西オーストラリア州の州都パースから北に約900km、車で約10時間の町、カナーボン(Carnarvon)から更に北へ75kmに位置するキャンプ場(Blowholes Camp Site)のテント内から深夜、家族が寝静まる中、4才の女児クレオ・スミス(Cleo Smith)ちゃんが寝袋ごと連れ去られた。
 
西オーストラリア州はもとよりオーストラリア全土、そして世界のトップニュースで報じられた女児誘拐事件。18日ぶりに無事に発見された奇跡の生還ということで注目が集まったが、警察当局の更なる捜査で驚くべき事実が明らかになった。

 
【クレオちゃんの失踪から発見までの軌跡】
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10月15日(金)
クレオちゃん一家は、自宅のあるカナーボンから北に約75kmに位置するキャンプ場でテントを張り、テント内で就寝。

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10月16日(土)
1:30am クレオちゃんはのどが渇いたと言って母親を起こし、水を飲む。

6am 両親はクレオちゃんが寝袋ごといなくなっていることに気がつく。この時テントの出入り口のジッパーがクレオちゃんの背では届かない高さまで開けられていた。

6:23am 両親が警察に通報。

7:10am 最初のパトカーが到着。

8am クレオちゃんの両親の家族や友人も現場に駆け付ける。ヘリコプターやドローンを使い、陸と海の本格的な捜索が開始される。

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10月17日(日)
1:30pm この日も引き続き捜索が続けられ、両親が最初のインタビュー取材に応じ、「娘は決してひとりでどこかに行くような子ではなく、両親のそばから離れたことがない」と事件時の詳細等を伝える。

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10月18日(月)
警察当局はクレオちゃんの寝袋の画像を公開する。また同局は、現在パースから南へ約70㎞のマンジュラー市(Mandurah)に在住しているクレオちゃんの実の父親から約3時間に渡って話を聞く。

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10月19日(火)
警察当局はクレオちゃんのパジャマ姿の写真を公開し、誘拐された可能性を示唆する。

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10月20日(水)
警察当局はカナーボン地域に、性犯罪者として20人登録されている住人がいると発表。

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10月21日(木)
マーク・マガウワン(Mark McGowan)西オーストラリア州首相は、クレオちゃん誘拐事件への有力な情報提供者には100万ドル(約8,500万円)の報奨金を提供すると発表。
 

 
<有力情報を提供した人に授与される懸賞金が100万ドルといった高額に設定された(Photo from Western Australia Police Force and Mark McGowan of facebook)>
 
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10月22日(金)
警察当局は、クレオちゃんが失踪した場所から半径1,000km以内の防犯カメラやドライブレコーダー映像の提供を呼び掛けた。

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10月23日(土)
警察当局は、カナーボンのクレオちゃん宅の周囲から指紋採取など鑑識捜査を行う。

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10月24日(日)
クレオちゃん失踪の当日午前3時から3時30分の間にキャンプ場から不審なセダン車が走り去ったとの目撃情報が入る。

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10月25日(月)
両親が2回目のインタビュー取材に応じ「娘を無事に返してほしい」と訴える。

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10月26日(火)
警察当局は、約8時間におよぶカナーボンのクレオちゃん宅内の捜査を行う。

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10月27日(水)
警察当局は、再びカナーボンのクレオちゃん宅内外、そして失踪現場となったキャンプ場の捜査を行う。

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10月31日(日)
マガウワン西オーストラリア州首相はクレオちゃんの両親への誹謗中傷を控えるようコメントし、警察当局もクレオちゃんの両親は非常に協力的であることを伝える。

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11月1日(月)
警察当局は、詳細な地図を作成しドローンを使用して捜索、キャンプ場から集められたゴミからも手掛かりを捜査。

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11月3日(水)
12:45am 警察当局がカナーボン在住36才の男の自宅内で施錠された部屋からクレオちゃんを無事に保護。発見時クレオちゃんはおもちゃで遊んでいたとされる。クレオちゃんは捜査員からの問いかけに「My name is Cleo(私の名前はクレオ)」と応じている様子が、捜査員のボディカメラのビデオ映像と共に報じられ、間もなく両親との再会を果たした。

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逮捕された36才の男は、カナーボン在住のテレンス・ダリル・ケリー(Terence Darryl Kelly)。この男の自宅は、クレオちゃんの家からわずか3kmの距離にあった。ケリーを知る近所の住人は、「ケリーの家から子どもの泣き声が聞こえたこともあったが、まさか誘拐された女児がいたとは思わなかった」と話し、またケリーがスーパーでオムツを買うのを目撃されており、子どもがいないのにおかしいと思ったと話している。

また、自身のFacebookにケリーがアップしていた写真には、バービー人形やブラッツ人形のような女児が好むような人形などのコレクションで埋め尽くされている部屋の写真や、ケリー自身がそれらの人形を持っている記念写真などがあった。これらの人形を大量に購入している様子も目撃されており、以前ケリー宅を訪れた塗装業の男には「娘がいる。これらの人形は娘のだ」と語っていたと報じられた。また、ケリーはクレオちゃんの母親のFacebookアカウントをフォローしていたとの報道もあり、家族らは全く面識のない人物と伝えられていたが、ケリーはクレオちゃんを狙ってフォローしていた可能性もある。ケリーはカナーボン地域の性犯罪者として登録されている20人には入っていなかったが、現在、パース市内の最高警備の刑務所に収容されており、12月に出廷する予定。

無事に保護され、現在も真相解明のために捜査が続いているが、単独での犯行か共犯者が関与しているのかも捜査中とされている。4才の子どもから18日間に起こっていたことを調査するのは極めて重要かつ繊細なことであるとし、児童虐待や子どもへの犯罪捜査のために特別な訓練を受けている捜査員がクレオちゃんの自宅を訪問して行われている。クレオちゃんの両親は「娘の救出に携わった全ての人へ感謝の気持ちを述べたい」と話しており、また家族で過ごすプライバシーへの理解も求めている。

 

<18日ぶりに無事保護された病院でのクレオちゃん。警察当局も「ミラクル・ガールのクレオちゃん」と賞した(Photo from Western Australia Police Force and Mark McGowan of facebook)>
 

<マーク・マガウワン西オーストラリア州首相は警察当局の賢明なる捜査に感謝を評した(Photo from Mark McGowan of facebook)>
 

<パース市のバジル・ゼンピラス(Basil Zempilas)市長は、クレオちゃんの救助、捜索に尽力した西オーストラリア州警察当局へ感謝の気持ちを伝えるために、パース市街のビルや建物を青いライトに点灯しようと呼び掛け、コンサートホール、ベルタワー、オプタススタジアムなども青色にライトアップされた(Photo From City of Perth of facebook)>
 
 
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