月刊誌『パースエクスプレス』では毎月特集を企画し、紹介しています。ここでは、2018年2月号特集で掲載した『20th Anniversary パースエクスプレス創刊20周年記念号「パースとの進歩」』についてお届けします。
本誌「パースエクスプレス」は、創刊20周年を迎えることができました。これもひとえに読者の皆さんのご愛読、またスポンサー各社の温かい支援あってのことと感謝しております。
日本では満20歳になると、喫煙や飲酒、公営ギャンブル、親の同意なく結婚などが認められ、また国民年金の支払い義務や犯罪を犯した時の実名報道、裁判員に選任される可能性などが生じ、成人として社会へ仲間入りを果たす節目の歳となります。
今記念号特集では、「パースとの進歩」と題し、創刊20周年となった今、成人としてまた0からのスタートを切り、パースエクスプレスが築き上げてきた過去20年を踏み台としてこれからも成長していくための“進歩”を提案します。
そこで、西オーストラリア州の州都として栄えてきたパースと、近郊の港町フリーマントルにある“ストリート”がどのように街と発展し、歴史を作って来たのか、昔と今の様子を写真で比べながら、“進歩”を紹介します。ぜひ、この機会に時代とともに“進み歩んできた”パースのストリートを知り、本誌を通してパースの歴史そして“進歩”を感じてもらえたらと思います。
<目次>【特集】20th Anniversary パースエクスプレス創刊20周年記念号「パースとの進歩」第一弾
パースの中心業務地区を形成する6つのストリートの過去と現在の様子を写真で比較し、また現在の様子を動画で紹介します。ぜひ、パースの歴史そして“進歩”を感じてみましょう。
1. セントジョージズテラス/St Georges Terrace
St Georges Terraceはイングランドの守護聖人であるSt Georgeに因んでその名前がつけられた。東はVictoria Avenueとの交差点から、西はBarrack Archまで延び、パースの中心業務地区の主要道路である。
The past photos by courtesy of The Finishing Touch Gallery & Picture Framing.
St Georges Terrace沿いから遠方にBarrack Archを望む
<過去:1880年>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:SGT-01
<現在>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:SGT-01
<動画>
St George’s Cathedral前からWest Perth方面を見る
<過去:1920年>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:SGT-02
<現在>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:SGT-02
<動画>
Stirling Gardensの前からEast Perth方面を見る
<過去:1920年>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:SGT-03
<現在>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:SGT-03
<動画>
St Georges TerraceとWilliam Streetの交差点の北西の角
<過去:1945年>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:SGT-04
<現在>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:SGT-04
<動画>
Barrack ArchからEast Perth方面を見る
<過去:1950年>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:SGT-05
<現在>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:SGT-05
<動画>
St Georges Terraceの西の端にそびえ立つBarrack Arch
<過去:1950年>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:SGT-06
<現在>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:SGT-06
<動画>
ストリートの変化
1880年代当初はビルなどがまだ建てられておらず、St Georges Terraceの西の端にはバラックと呼ばれる軍の宿舎が建っているだけでした。写真2組目(SGT-02)の左側に写るT&G Buildingと呼ばれるビルは1962年に現在のCity Bank Houseに立て替えられました。
2. ヘイストリート/Hay Street
パース市創設時の常任秘書官の一人、Robert William Hayに因んでその名前がつけられた。東はCause Wayから西はサバーブのSubiaco郊外まで通っており、1972年にHay Streetの一部がパース初の歩行者用モールとなった。
The past photos by courtesy of The Finishing Touch Gallery & Picture Framing.
Hay StreetからWesley Church、そしてTown Hallを望む
<過去:1870年>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:HS-01
<現在>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:HS-01
<動画>
Hay StreetとThomas Streetの交差点からSubiaco方面を見る
<過去:1900年>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:HS-02
<現在>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:HS-02
<動画>
Hay Streetモール内からPerth Town Hallを眺める
<過去:1905年>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:HS-03
<現在>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:HS-03
<動画>
Hay StreetとWilliam Streetの交差点からWest Perth方面を見る
<過去:1905年>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:HS-04
<現在>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:HS-04
<動画>
Hay StreetとBarrack Streetの交差点からのモールの入り口
<過去:1905年>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:HS-05
<現在>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:HS-05
<動画>
Hay Street沿いのHis Majesty’s Theatre
<過去:1905年>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:HS-06
<現在>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:HS-06
<動画>
ストリートの変化
Perth Town HallやHis Majesty’s TheatreなどのHay Street沿いにあるランドマークは、修復工事を経ても昔と今では外観に大きな変化はありません。写真4組目(HS-04)のHayとWilliam Streetの南西の角にあった建物は取り壊され、Central Parkになりました。
3. マレーストリート/Murray Street
Hay Streetと同様に一部が歩行者用モールのMurray Streetは、当時の国務長官であるGeorge Murrayに因んでその名前がつけられた。東はSt Mary’s Cathedralから西はWest Perthまで延びる道路。
Murray StreetとBarrack Streetの交差点からモールの入り口を見る
<過去:1890年>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:MS-01
Photo by courtesy of The Finishing Touch Gallery & Picture Framing.
<現在>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:MS-01
<動画>
Murray StreetとWilliam Streetの交差点からモールの入り口を見る
<過去:1929年>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:MS-02
City of Perth History Centre Library (PH19290004) Murray Street looking east from William Street, 1929
<現在>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:MS-02
<動画>
Murray StreetからEast Perth方面を望む
<過去:1960年>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:MS-03
City of Perth History Centre Library (PH19600005) Murray Street looking east from Forrest Place, [1960s]
<現在>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:MS-03
<動画>
ストリートの変化
写真3組目(MS-03)の1960年の写真は、Murray Street Mallはまだなく、一般車両が通行可能でしたが、1988年にHay Streetに続きMurray Streetも一部が歩行者用モールになりました。
4. ウェリントンストリート/Wellington Street
東はPlain Streetから西はThomas Streetまでの総距離約3.7kmを通るWellington Streetは、中心業務地区を形成する主要道路。パース駅やPerth Arenaなど数々のランドマークが隣接する道路である。
The past photos by courtesy of The Finishing Touch Gallery & Picture Framing.
Wellington StreetとWilliam Streetの交差点からEast Perth方面を見る
<過去:1905年>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:WES-01
<現在>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:WES-01
<動画>
Wellington Street沿いのパース駅
<過去:1905年>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:WES-02
<現在>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:WES-02
<動画>
Wellington StreetとBarrack Streetの交差点からWest Perth方面を見る
<過去:1905年>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:WES-03
<現在>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:WES-03
<動画>
ストリートの変化
2組目の写真 (WES-02)はWellington Street沿いのパース駅を撮影した写真ですが、現在のパース駅前と比べると馬車が主要な交通手段だった当時、馬車を止める広場だったことが写真から見てとれます。
5. ウィリアムストリート/William Street
パースの中心業務地区を囲む交差路であるWilliam Street。北はサバーブのMt Lawleyから、多くのカフェやナイトクラブが集まるNorthBridgeを通り、南はElizabeth Quayまで通っている。
The past photos by courtesy of The Finishing Touch Gallery & Picture Framing.
William Street沿いWesley Church
<過去:1870年>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:WIS-01
<現在>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:WIS-01
<動画>
Horseshoe BridgeからWilliam Street沿いにスワン川方面を望む
<過去:1890年>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:WIS-02
<現在>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:WIS-02
<動画>
William StreetとMurray Streetの交差点からWesley Quarter見る
<過去:1907年>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:WIS-03
<現在>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:WIS-03
<動画>
ストリートの変化
WilliamとHay Streetの角にあるWesley Churchはそのままの状態で存在しています。2組目の写真(WIS-02)は、Horseshoe Bridgeから南の方向を見た写真で橋ができる前は踏切でした。
6. バラックストリート/Barrack Street
Barrack Streetは、北はWellington Streetから南はBarrack Street Jettyまでの全長約750mの道路。パースで初のバラックと呼ばれる軍の宿舎がこの道路沿いに建設されたことに因んでその名前がつけられた。
The past photos by courtesy of The Finishing Touch Gallery & Picture Framing.
Beaufort Street Bridgeから南方面を見る
<過去:1905年>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:BS-01
<現在>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:BS-01
<動画>
Beaufort Street Bridgeを上から見下ろす
<過去:1905年>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:BS-02
<現在>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:BS-02
<動画>
Hay StreetとBarrack Streetの交差点からスワン川方面を望む
<過去:1905年>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:BS-03
<現在>ロケーションマップ内の撮影場所を確認する:BS-03
<動画>
ストリートの変化
シティとNorthBridgeを繋ぐBeaufort Street Bridgeは昔と変わらずそのままの状態で現在も存在し、またBarrack Street JettyにはパースのランドマークであるBell Towerが建設されました。
各ストリートのロケーションマップ/STREET MAP
第二弾はフリーマントルのストリートを紹介します。ご期待ください。