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17年ぶりに再開 日本産和牛の輸入

日本国内で発生した牛海綿状脳症(BSE)を期に停止されていた日本産生鮮牛肉“和牛”の輸入が再開された。

 

 

2001年より途絶えていた生鮮牛肉の輸入が17年ぶりに解禁された。政府間レベルで日本産牛肉のオーストラリアへの輸入について協議が進められ、2018年の5月29日に厚生労働省が定める手続きに基づき、認定を受けた施設からオーストラリア向けの輸入が可能となった。輸出施設の認定要件を満たした伊藤ハム株式会社でグループ会社の伊藤ハム米久ホールディングス株式会社の日本産和牛“ITO WAGYU – Cherry Blossom”が2018年8月、パースにも届いた。当日本産和牛を販売している精肉店のオーナーに話を伺った。
 
インタビュー日:8月31日/取材協力:MONDO BUTCHERS
 
 

Vince Garreffa氏

Mondo Butchersモンド精肉店 オーナー

 
Q:日本産和牛“ITO WAGYU – Cherry Blosson”を販売することになったきっかけは?
 
A:「当店は“安全な肉”もモットーに動物福祉や環境に配慮して経営してきました。その中で、お客様には“本物”を提供するというのもミッションでありました。今回シドニーの友人で、国内で最初にその日本産和牛の輸入ライセンスを取った輸入業者から“本物”をお客様に提供できるという話を頂き、一つ返事で快諾しました。実は、オーストラリアで今回の日本産和牛を店頭販売したのは、当店が最初でした。8月3日のことです」

 
 

Q:日本産和牛のクオリティはいかがですか?
 
A:「オーストラリア産和牛もトップクオリティの肉を当店では取り扱っています。ただ、その肉が完璧へ95%だとしたら、日本産和牛は99%でしょう」

 
 

Q:日本産和牛はローカルの人にとって脂がのり過ぎといった話は聞きませんか?
 
A:「日本産和牛で突出している点は、脂が37度で溶けると言われています。つまり、体温で溶けるということで、体内に蓄積されないのです。例えば、アンガス牛などの脂は41~44度でなければ溶けません。これで、その質問に対して十分な答えになっていますよね(笑」

 
 

Q:おススメの食べ方はございますか?
 
A:「個人的には、日本産和牛は日本の炭火で焼いて食べるのがベストですね!それと、9月22日~29日の『Perth Royal Show』の当店ブースで、$200の日本産和牛バーガーとWestern Meat Packersのマーガレットリバー産サーロインを使った$20のバーガーの食べ比べをします。ファン・イベントですけどRoyal Showに来た際にはお立ち寄りください」

 
 

 

Q:読者へ一言お願いします。
 
A:「今販売しているのはシドニーからの2便目で、8月3日から販売した100kg強の1便目は5日で完売しました。ランプは1キロ$250、サーロインは1キロ$400、スコッチフィレは1キロ$500です。安くはないですよね。ただ、 “本物”を求めている人はいます。この間、1組の若いオーストラリア人カップルが来店して、本当に一口分だけ日本産和牛を買っていきました。1キロ$500だから100gで50ドルなので。若いカップルには高価だったと思います。ただ、数日後、またそのカップルが来店して、また一口分だけ買っていきました。“本物”がわかる人はいるんです。是非、読者の皆さんも“本物”を味わって頂きたいと思います」
 

「オーガニック」「ホルモンフリー」「フリーレンジ」「グルテンフリー」でお馴染みのセレブもご用達の精肉店

MONDO BUTCHERS モンド精肉店


 
安全をモットーに厳選された精肉を販売。充実した種類と品数の店頭販売はもちろん、卸しやケータリング、オンラインショッピングや料理教室など、お客のニーズに合わせて多岐にわたりサービスを提供している。


料理教室のワークショップも開催中。精肉店の肉を使って本格的料理を学ぶ!


■住所:824 Beaufort Street, Inglewood
■電話:08 9371 6350
■営業:火~金曜日 8am – 6pm/土曜日 7am – 2pm

 

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