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【パースエクスプレス・マガジン】第52回「オーストラリア代表と日本代表のアジアカップ2019展望」

オーストラリア代表と日本代表の新しいサイクルが始まり、早速、親善試合でお披露目を果たしました。サッカールーズ(Socceroos/オーストラリア代表の愛称)は、クウェート代表と親善試合を行い4対0の大勝!サムライブルー(日本代表の愛称)は、コスタリカ代表に3対0、パナマ代表に3対0、ウルグアイ代表に4対3で勝ち、連勝を果たしました。
 
さて、代表が新たなサイクルを迎えたと同時にサイクルの中で是非を問われるタイミングの1つに来年行われるAFCアジアカップ(AFC Asian Cup)があります。ここで恒例の質問です。

 

Q  2015年に行われた前回大会でのオーストラリア代表と日本代表の成績は?

 

A  オーストラリア代表は優勝、日本代表は準々決 勝敗退(ベスト8)止まりでした。

 
 ところで、オーストラリア代表と日本代表は来年のアジアカップでどの辺りにノルマを設定されていると思いますか?筆者は、両国ともに最低、準々決勝進出(ベスト8)がノルマになると想定しています。ちなみに、グループステージの組合せは以下となっています。
 

【グループB】オーストラリア/シリア/パレスチナ/ヨルダン
 
【グループF】日本代表/ウズベキスタン/オマーン/トルクメニスタン
 
 
 オーストラリア代表は前回のチャンピオンであり、同組のシリア代表を除けば他2か国は明らかな格下です。シリア代表とは2017年にW杯のプレーオフで対戦し、苦戦しましたが、順調に行けばグループリーグを首位で突破し、決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)ではグループA、C、Dの3位の中からの上位国と戦うことになるでしょう。日本代表は、オマーン代表に苦戦している歴史があり、またウズベキスタン代表は曲者です。少々苦労すると思われますが、首位突破を果たしてもらいたいです。グループFを首位突破するとグループEの2位の国とラウンド16で対戦することになります。開催地が中東という条件は、両国代表にとって気候的にいつも苦戦しがちな地域での試合で、その点は唯一不安要素でもありますが、コンディションの維持に努めてもらいたいと願います。
 

 さて、最低のノルマが準々決勝と申し上げましたが、実は両国が順調に勝ち進めば、その準々決勝(ベスト8)で対戦することになります!再び痺れるような、緊張感のある対戦が観たいですね。筆者は以前、本誌第7回目の寄稿で「オーストラリア代表と日本代表のアジアでの役割」というテーマで記事を書かせていただきました。そこには、“アジアカップのステータスを上げる”ことが両国には求められていると結論づけました。引き続き、来年の大会でもステータスを更に上げるため、強国としての威厳、サッカースタイル、選手達の質、そして欧州メジャーから選手達が注目を浴び、メジャーリーグへ移籍を果たせるか、が重要になると思います。
 

 オーストラリア代表は、2015年のアジアチャンピオンとして、日本代表は2018年W杯で唯一グループリーグを突破国として、堂々とアジアの盟主の座を争ってほしいと思います。盟主の座を争うことが相応しいであろう決勝戦で、両国が相見えることを理想とするならばグループリーグをオーストラリア代表が首位突破し、日本代表が2位通過すれば決勝戦で対戦できる組み合わせとなりますが、ただこの筆者の理想関係がなくとも、グループリーグでは強者の威厳を披露してもらいたいものです。
 

最期に筆者のグループリーグの予想は以下となります。
 
【グループB】
1月 6日:オーストラリア代表vsヨルダン代表 2ー0でオーストラリア代表の勝ち
1月11日:オーストラリア代表vsパレスチナ代表 4ー0でオーストラリア代表の勝ち
1月15日:オーストラリア代表vsシリア代表 1ー0でオーストラリア代表の勝ち
 

【グループF】
1月 9日:日本代表vsトルクメニスタン代表 3ー0で日本代表の勝ち
1月13日:日本代表vsオマーン代表 1ー0で日本代表の勝ち
1月17日:日本代表vsウズベキスタン代表 1ー1で引き分け

 

 


【筆者:junchang】2010年よりサッカーについての独自の見解を自身のブログ「junchang & the MFF」に掲載。1日2万ページビューを記録することもあり、記事がlivedoor系サッカーサイト「SOCCER JOURNAL(サッカージャーナル ※現在閉鎖中)」に転載されたこともある。 ブログ:http://blog.livedoor.jp/junchang512/

 







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