日本名は漢字で「背美鯨」。これは、背中に他のクジラのようなこぶやヒレがないため、泳ぐ時に見せる背中のラインが美しいからといった意味が込められてるらしい。ミナミセミクジラは、南極点を取り巻くように生息している。時々海面に口を出し、あんぐりと開けてヒゲを見せてくれる。
大きくてずんぐりとした形をしていて、頭が体の4分の1を占める頭でっかちなクジラ。大型バスの大きさぐらいまで成長する。こぶ状の隆起や、お腹の白いまだら模様は、個体の識別に役立っている。体の色は黒や青黒、淡褐色と様々で、稀に白いクジラも見られる。
エサは主に小型プランクトンやオキアミを食べる。セミクジラは大抵、海中の奥深く、海底やその近くで捕食を行っている。
妊娠期間は約12ヶ月。オーストラリア大陸南西部の海へ冷たい南氷洋から子育てのために集まってきたミナミセミクジラは、12月〜4月にかけて子供を出産する。7〜15歳と成熟年齢は他のクジラに比べて遅めだ。
捕鯨の影響もあって、ミナミセミクジラは世界でも数はかなり少ない。保護の成果か年間7〜10%程の割合で増加しているようだ。1937年以降、完全に保護されていて7000頭前後いると推測される。
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