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ホエールウォッチングにでかけよう!

パースシティの中心にある西オーストラリア博物館。館内にはアボリジナルアートや鉱石、珍しい蝶や美しい羽を持つ鳥類、鋭い牙を光らせるサメ等、西オーストラリアの生物に関する情報や標本が展示されている。Hackett Hall 1階にあるDiscovery Centreでは、インターネットでの検索も可能だ。Francis Street Buildingの5階、Marine Galleryには西オーストラリアの海洋生物の展示が充実している。エレベーターの扉が開くと、まず目に飛び込んでくるのは25mもの大きさを誇るシロナガスクジラの骨格模型。そして、どこからか聞こえてくるクジラの歌。ほんのりと暗いフロアを歩いていると、まるで海底にいるような気持ちになる。

クジラの歌
西オーストラリア博物館5階にあるMarine Galleryでは、クジラの歌を聴くことができる。海の生物の写真に囲まれた空間に響くクジラの声。この歌声は、ハイドロフォンと呼ばれる水中マイクで、海中で録音されたもの。45秒のシロナガスクジラの歌に続いて、110秒のザトウクジラのソロ、そして2分近くに及ぶザトウクジラの合唱が繰り返し繰り返し流れる。繁殖期の間、よく歌を歌うのはオスのザトウクジラで、その歌は季節ごとに変化していく。目を閉じて聴くと、青い、深い海を泳ぐクジラ達の姿が浮かんでくるようだ。

シロナガスクジラの骨格模型ができるまで
フロア狭しと横たわる、シロナガスクジラの骨。この巨大な骨格模型は、3年の歳月をかけて博物館の剥製師オット・リプファートと彼の助手たちによって収集され、組み立てられた。彼の指導の元、1人の地元農場経営者と、2人の日本人漁師が骨から肉をきれいに取り除き、その状態で精密なスケッチをし、1年間かけて骨を漂白した。それからリプファートはひとつひとつの骨に番号を付け、6台の荷馬車でそれらをバッセルトンの駅に運び、列車でパースまで運んだ。この骨格模型は1968年まで博物館の小屋に展示されていたが、1971年からこの建物に移動した。

大きい!重い!シロナガスクジラ
大きい、大きいシロナガスクジラ。骨格模型を見ると分かるように、胸ビレには人間と同じように指のような骨がある。胸ビレは方向転換や仲間同士のスキンシップに、背ビレは泳ぐ時のバランスを保つために使われている。また、尾ビレの中には骨がない。退化したクジラの後ろ足は棒状となり、骨盤の一部をわずかに残すのみ。クジラは、進化の過程で重力の影響をほとんど受けなかったため、また海中で浮く必要があるために骨の中は海綿状でスカスカとなっている。骨の表面にも小さな穴があいていて、その大きさに比べて重さはない。座礁すると自分の体重をこの骨では支えきれないため、体の重みで内臓が破裂し、これが原因で死亡すると言われている。


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