今月の人
元塚 ちひろ(もとづか ちひろ)さん 34歳
忙し過ぎた仕事が原因で日本で身体を壊し、1年だけの休暇のつもりでオーストラリアへ来た元塚さん。そこで、美しいフリーマントルの海と日本とはまるで違うライフスタイルに身も心も癒され、多忙だった時に唯一の救いだったマッサージを思い出し、リメディアルマッサージセラピストの道へ。そして、「ストレスで張り詰めてしまいがちな心身を緩めることの大切さを仕事を通して体感しつつ、自由でゆったりしながらも創作活動やフィットネスに情熱やこだわりをもつフリーマントルのライフスタイルをウェブサイトやインスタグラムなどで発信していきたいです」と語る元塚さんの一日を紹介します。
8:00 am
ノースフリーマントルに住む元塚さん。海や川、カフェを思う存分楽しめる朝の時間がいちばんのお気に入り。
カフェまで行く途中にあるビーチ。
9:00 am
自身が魅せられたフリーマントルのライフスタイルを発信しようとウェブサイトやインスタグラムを立ち上げた元塚さん。午前は写真撮影や企画会議に出かけることも。
2:00 pm
パースで専門学校に通い、代替医療としても昨今、注目を集めるリメディアルマッサージのセラピストとして働く元塚さん。
3:00 pm
「患者は肩こりで来られる方から術後の方、妊婦さんや末期がんの方など非常に幅広く、全ての症状に対応しています」
4:00 pm
「病気になったら病院に行く、というのが日本の考え方。でも、ここオーストラリアでは体のメンテナンス、予防のための通院の必要性がもっと意識されています。体は生涯ひとつなので、自分の体を何より大事にするこの姿勢は見習いたいものだと感じました」と話す元塚さん。クリニックではフィジオセラピストやカイロプラクターと一緒に患者さんへのアプローチ方法を考えることもある。
元塚さんが働くクリニックはパース近郊に5か所あり、元塚さんを含め3人の日本人が勤務している。もちろん、日本語で施術を受けることもできる。
8:00 pm
週3回、仕事後に趣味の“スウィングダンス”のクラスに通う。「週末にパブなど生演奏をバックに即興で踊るのが楽しい」
10:00 pm
帰宅後、午前中に収集したフリーマントルの情報をパソコンで整理する元塚さん。
就寝前のバスタイムは、癒しの時間。アロマオイルやクレイでお肌の手入れを兼ねて、身体を丁寧に緩める。「私の仕事は、心身を緩めて本来の元気な状態に戻るお手伝いをすることです。同時にその大切さに気づかせてくれたフリーマントルという町や地元の人のライフスタイルを紹介することでも、溜まっていく疲れに鈍感な日本の人に自分を思いやる時間を提案できるのではと思っています」と話す元塚さんの一日でした。