Q:
西オーストラリア州のパースにあるカーティン大学でAccountingを履修しています。西オーストラリア州で留学生の永住ビザが取りやすくなったと聞いたのですが、本当ですか?
A:
豪州国内の各州の政府が当地で不足している職種に就業する外国人をノミネートし、諸条件を満たせば永住ビザが発給されるSkilled Nomination visa(subclass 190)というものがあります。このビザに申請ができるのは、今まで18の職種しかありませんでした。2018年9月25日に、西オーストラリア州政府が優秀な学生が西オーストラリア州に留学して来るのを推進することを目的としてそのSkilled Nomination visa(subclass 190)にGraduate streamを追加し、卒業にフルタイムで2年以上を要する大学、大学院、ドクターコースを終了した人が申請できる職種を大幅に増やしました。職業リスト(Graduate Occupation List)に掲載されている職種が大幅に増えたので、留学生が永住ビザを取得するチャンスは増えたと言えそうです。質問者の方が履修しているAccountingもそのリストに掲載されています。
ただし、西オーストラリア州の大学を卒業しているだけではなく、英語力、就業経験年数などの要件を満たす必要があります。英語力はほとんどの職種でIELTS(International English Language Testing Systemとは、英語熟練度を測る英語検定の1つ)の各科目のスコア7.0以上が必要になります。就業経験は、オーストラリア国内なら過去10年のうち1年以上、国外なら過去10年のうち3年以上の経験が必要になります。就業経験は、大学院、ドクターコース修了者の場合には免除されます。
さて、前述は西オーストラリア州政府のノミネーションを受ける要件なので、もちろんSkilled Nomination visa(subclass 190)の要件も満たす必要があります。年齢は45歳まで、ポイントテストの自己採点で65点を超えていることなどです。申請はSkill selectという制度を通して行ないますが、プロセスが複雑なので、Skilled Nomination visa(subclass 190)の申請方法は、ビザの専門家にご相談されることをお勧めします。
西オーストラリア州政府のノミネーションの詳細については下記のホームページをご覧ください。
https://migration.wa.gov.au/services/skilled-migration-western-australia/about-state-nomination
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件名:ビザと移住係
鈴木 竜一郎
Japan Australia Settlements代表
1987年、 早稲田大学商学部卒業。 2000年にカーティン工科大学MBA卒業後、 2001年にエディスコーワン大学会計学修士卒業。
□ 登録税務代理人:25479352
□ 登録移民申請代理人: MARN 1173457
□ ファイナンシャルアドバイザー(AFP)