7月は雨が多く、冴えない天候の日が続きましたね。ですが8月に入り春はもうすぐそこ。雨が多かった今年はワイルドフラワーの当たり年なんだとか。ここ数年で一番キレイに見られるという予想。そして今月は待望のユニクロ・パース店の新規オープンに加え、サッカー本田選手のメルボルンヴィクトリー入団発表とホットなニュースも入ってきました！パースでも本田圭佑選手のプレーを近い将来観ることができそうです。と、言うことで長くなりましたが、今月もお付き合い下さい。

 
さて、今回は久々にスワンバレーのお話。先日視察もかねて訪問したワイナリーがなかなか良かったので2軒ご紹介したいと思います。
 

最近流行りの品種「Durif」（赤）。お勧めの1本。

現在のオーナーのお父さんが1950年半ばにイタリアからこの地に移住して作ったワイナリー。イタリアの伝統を取り入れ、このスワンバレー沿いで栽培しているブドウ品種の特徴を活かした家族経営のワイナリーです。小規模ながら高品質なワインを創業以来作り続けているワイナリー。繊細で柔らかい白ワインと、スワンバレーの特長を生かした豊かな風味の赤ワインが特徴。併設するブドウ畑に囲まれたレストランは木曜日～日曜日まで営業（ランチ＆ディナー）。イタリアンをベースにしたワインに良くあうパスタや肉、魚料理を自慢のワインと共に楽しむことが可能です。訪問した日はお勧めのテイスティングプレートを注文。エビやイカ、ホタテのグリルなどが一皿に入っていて味もGood。ついついワインが進んでしまいました。
 

ワインが進むテイスティングプレート。

試飲しておいしかった最近人気の品種「Durif」（赤）と「Cabernet Melrot」（赤）がお勧め。このワイナリーのワインはセラードアで買うか、またはオンライン通販のみで購入可能とのこと。街で買うことはできないので、休日にゆっくりテイスティングと優雅なランチを楽しみながら家飲みのお土産にワインを購入されてみては？

創業オーナー手作りの地下セラードア。

友人の勧めでたまたま訪問した、個性的という意味ではスワンバレーの中でも群を抜いているワイナリー。スワンバレーの中では3番目に古いワイナリーで、創業は1922年。クロアチアからの移民であるジョンが近隣の住民たちと馬の助けを借りて作った今もそのまま残る木造の地下セラードアが特徴です。階段を下りるとワインの樽がずらっと並び、まずはその雰囲気に圧倒されることでしょう。今ではこの地の定番となっているぶどう品種（Chenin BlancやVerdelho等）も創業者オーナーが試行錯誤を繰り返しながらこの地に植えていったんだとか。1995年、ジョン・コソビッチはワイン産業への貢献に対してオーストラリア勲章を授与され、今では息子のアンソニーさんが彼の哲学を引き継ぎつつ新しい手法でワイン作りに情熱を注いでいます。
 

こだわり手作りワインのテイスティングが可能。

最近のヴィンテージでは2016年の「Malbec」（赤）がお勧めとのこと。また、2018年ヴィンテージは気候的にもとても興味深いワインが期待できるとのこと。赤は「Malbec」、白は「SemillonやVerdelho」等が素晴らしいものになるであろうとのことです。レストラン等はなく、無骨なまでの手作りのワインセラーでオーナーこだわりの手作りワインを楽しんでみては？

ということで今回は休日に訪問をおすすめしたいワイナリー2軒をご紹介しました。また、機会があれば別のワイナリーもご紹介しますね。皆さんもお勧めのワイナリーがあれば是非こっそり教えて下さい！もっと西オーストラリアのワインを楽しもう！
パース支店 隊長。