2023年を迎え、オーストラリア・日本両政府の要人にご挨拶を頂きました。在パース日本国総領事の内藤康司氏(Mr. Yasushi Naito Consul-General of Japan in Perth)の新年のご挨拶を紹介します。
Mr. Yasushi Naito
Consul-General of Japan in Perth
Consul-General of Japan in Perth
内藤 康司
在パース日本国総領事
パースエクスプレス読者の皆様、新年おめでとうございます。
昨年10月8日に在パース日本国総領事として赴任しました内藤康司です。昨年は日本と西豪州の関係においてマイルストーンとなる年になりました。10月21-22日に岸田総理をパースにお迎えし、アルバニージー首相との日豪首脳会談を通じて二国間の「特別な戦略的関係」がさらに新たな高みへと引き上げられました。
この歴史的な進展のためご支援・ご協力を頂いた日本企業の方々、そして西豪州に定住され、困難な時代を乗り越え、長い年月をかけて西豪州の人々との友好・信頼関係を築いてこられた全ての方々に対し、あらためて心より御礼申し上げます。
世界がコロナ渦に立ち向かい、ロシアのウクライナ進攻がエネルギー不足や食糧問題を含め国際社会を新たな困難に陥らせ、安全保障環境や地球規模課題も深刻さが増しています。時代の転換期にあって、いずれの課題への対応にも日豪両国が重要なパートナーであるとの認識が高まっています。エネルギーと鉱物資源の安定供給、安全保障協力、新たな脱炭素分野のいずれにおいても存在感を高めている西豪州の州都パースが、日豪首脳会談の開催地として選ばれた所以でもあります。
総理のご訪問により西豪州のプロファイルはさらに高まり、ビジネス関係でも日々新たな動きがあることに意を強くしております。年末には鉄鉱石分野で多大な貢献をされ、131回の訪日歴もあるサム・ウォルシュ元リオティント社CEOへの旭日中綬章の転達をさせて頂いたほか、パースでの水素会議では多数の日本企業が細野JOGMEC理事長とともに参加し、脱炭素産業フロンティアでの意欲と存在感を示して頂きました。
各分野での協力を支えているのは、日本や日本人の考え方に対する西豪州の人々の理解の深さと相互のリスペクトです。信頼関係は、当地に定住された日本人の方々が長い年月をかけて築かれたものです。西豪州に、各分野で日本の魅力を楽しみながら発信される方々が多数おられることには日々驚かされています。総領事館は、そうした方々の輝きを最大化できるよう、いわばモデレーターとしての役割を目指して努力して参ります。
他方で、長期・短期のビジネス面の懸念事項については新たな問題を含め、総領事館として決して気を緩めることなく在豪公館と連携しながら対応するつもりです。
本年はクアッド首脳会議の豪州開催、日本が議長国となるG7、国連やG20サミットを含め協力の機会が想定されます。岸田総理ご訪問の成果をさらに前に進めて行けるよう、皆様にご教示を頂きながら、積極的に活動して参ります。新型コロナは決して収束したわけではありませんが、日豪双方で人の移動規制が緩和され、人的交流が活性化しつつあります。
旅行者や留学生の方々を含め、パースで暮らす方々の滞在が安全かつ快適なものになるよう領事サービスを行って参ります。お気づきの点等ありましたら、是非お気軽にご連絡・ご相談を頂きますようお願い申し上げます。
本年が皆様にとり、素晴らしい年となりますようお祈り申し上げます。
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