普段あまり見る機会のない、西オーストラリア州議事堂の内部を見れるツアーがあると聞き、早速参加。この日のガイド、Helenさんに案内されて、まずは 入口へ。体格のいい警備員、カードを通さないと開かないドア、と厳重な警備に何とも言えない緊張感。

Parliament Houseは日本の議事堂と 同じく、上院、下院で左右に分かれていて、このツアーではどちらの会議場も 訪れることができる。中に入ると、荘厳な雰囲気の外観とは違い、シャンデリアや光沢のある資材の使われた壁や床など、ゴージャスな造りになっている。

入ってすぐ左手に絵が飾ってあり、 まずはその絵を前にイギリスがオーストラリアに入植してからの政治の変動について説明を受ける。館内撮影は許可されず、ひたすら話に集中。難しい単語がたくさん出てきて、今回は体の運動というより、頭の運動という感じ。

2階へと上がって行くと、突然、館内に鐘の音が響き渡る。ツアーに参加した この日、Parliament Houseでは議事が行なわれていて、「この鐘の音が鳴っている2分間の間に投票所に入らないと、 投票できないことになっているのよ」とHelenさん。議員らしき人が慌しく階段を上り下りしていた。2階には女性の姿が描かれた絵や写真が並び、初めて女性で選挙権を与えられた人の話など、女性参政権のパイオニアとなった人々の話を聞くことができた。そして、アボリジニ専用の会議室へ。壁にはガラスに描かれたアボリジナル・ドリームのアートワークが一面に飾られていた。

ガイドさんの説明にはやはり専門用語が多く、それなりに英語力が必要な ツアー。どこかの小学校が社会科見学に来ているらしく、青空の下、中庭でランチをとっていて、思ったよりオープンな雰囲気。普段は縁のない独特の雰囲気が漂うこの空間を味わえた貴重な体験だった。