オーストラリア政府の声
<西オーストラリア州警察のテロ対策>

バリ島の爆弾テロ事件に続き、オーストラリアが今回のイラク戦争にも兵を派遣したことなどを考えると、パースでのテロ対策がどうなっているのか気になるところ。そこで、西オーストラリア州警察にテロ対策について聞いてみた。

◆国内で生じるテロ対策について、国家レベルでの警察はどのような立場ですか?  
連邦法務省の一部である安全保護統括センターでは、国家テロ対策の取り決めと計画の調整を担当しています。国家安全保護方針の調整を担い、また、24時間監視室の運営も行っています。

◆西オーストラリア州のテロ対策について、警察はどのような役割を果たしていますか?  
国の法執行機関として西オーストラリア警察でも、国の反テロ対策の重要な部分を担当しています。  西オーストラリア州警察の州保護部門には、州防衛部隊と戦術的対策グループがあり、テロ対策の主導者的な役割を担っています。州保護部隊は、オーストラリア安全保障情報機関(ASIO)、連邦警察、国防軍など、全ての政府機関と密接に連携して活動しています。

◆連邦警察の中には、テロ対策に特別に従事する部門はありますか?  
テロの攻撃に備えた連邦警察の新たな対抗手段として、多国籍犯罪統括センターがキャンベラの連邦警察本部とは別に運営されています。  世界の犯罪組織を割り出し、犯罪を防止するために同センターでは、国内外の法執行機関と連携を取り合い、世界中のあらゆる同等の機関に向けて24時間、情報提供が出来る体制を作っています。  捜査の対象は、テロに始まり、不法薬物の取引、密輸、ハイテク犯罪、犯罪による不法収益金のクリーニングなどの金融調査にまで及びます。

◆総括して、西オーストラリア州警察ではテロ対策としてどのような点に重点をおいていますか?  
まず重要な基盤施設などを保護し、テロ発生を未然に防止するよう努めています。テロ事件が発生した場合の準備も万全にし、事件後のいち早い復旧を視野に入れています。

◆イラク戦争でのオーストラリアの役割について、連邦警察はどのようにお考えですか?  
我々は、ハワード首相の決めた方針に従っています。

西オーストラリア州警察長官広報秘書Mark Thompson氏より回答頂きました。

オーストラリア政府の声
<イラク情勢、ハワード豪首相の見解>

5月5日、ニューヨークの国連本部で開かれた記者会見で、ジョン・ハワード首相がイラクに関するオーストラリアの見解を明らかにした。

我々は、イラクの立場に立った真実を認識する必要があります。今回、連合軍の一員として参戦したオーストラリアでは、イラクの公共事業再建を切望しています。しかし、復旧の第一歩は既に完了していると言えるでしょう。我々は、イラク政府がいち早くイラク国民に返還されることを望んでいます。イラク国民の望みに応える、自由で開放された行政機関の出現を見守りたいと思います。そして私個人として、世界各国の尽力がそれらに注がれるべきだと思っています。

今後、我々はおよそ1000人から1200人の防衛軍をイラク現地に残留させることになると思います。ただし、彼らが帰ってくる時期については、その都度検討する必要があるでしょう。

当初から、我々が軍事的貢献を行うということは、戦闘段階における軍力の寄与を意味すると明確に申し上げてきました。そして我々は、その任務を遂行しました。彼らの成し遂げた偉業と、彼らの見せた高度な技術やプロ精神を我が国は誇りに思っています。

ジョン・ハワード公式サイトwww.pm.gov.auより








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