長い長い空の旅を終えて、空港に降り立ち、さぁオーストラリアを楽しむぞ!となる前に。自分の持ってきた荷物は大丈夫ですか? 気候、風土の違う土地に来たからには、何でもかんでも持ってきていいという訳ではありません。何気なく持ってきた荷物の中にある、実はオーストラリアになかったものが、オーストラリアの生態系を壊したり、人々が伝染病の被害にあったりと、思わぬ結果をもたらしかねないのです。それを防ぐために外国からのあらゆる入口で行われる“検疫”。今回はこの検疫についてお伝えします。
南半球の海に大きく広がるオーストラリア大陸は孤立した大陸ゆえに、他の大陸には見られない、独特の動植物が多数生息しています。彼らは長年独自の生態系を保つことが出来ていたため、外敵への免疫が弱く、一粒の種によって絶滅してしまうことも十分に有り得ることなのです。自然環境を保護する意識が高いオーストラリアでは、こうした理由からも外国からの輸入品や外国旅行者がオーストラリア国内に持ち込んでくる物に対し大変敏感になっており、持ち込み規制品の基準を厳しく設定し、検疫にあたっています。国際線を利用した国内の乗客の荷物に関しても同じで、もし検疫の対象となる食品を持っていた場合、それがオーストラリア産であることが証明出来なければ没収されてしまいます。
この情報は、2002年10月現在のものです。規制品は、科学的根拠、駆除方法の発見などで変更になる可能性がありますので、その都度確認して下さい。
資料提供:AQIS(オーストラリア検疫サービス)、在パース日本国総領事館 オーストラリアの検疫に関するより詳しい情報は、AQISのウェブサイトwww.aqis.gov.auまで。お問い合わせは、AQIS事務所(西オーストラリア)Tel:
08 9311 5333まで。
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