特集−皆さん知っていますが?検疫のこと

検疫って何でしょう 検疫の流れ
持ち込み規制品 ペットの入国 検疫Q&A

処罰・罰金
植民地時代、オーストラリアに移民してきた人達は、様々な動植物をオーストラリアに持ち込みました。それは、オーストラリア特有の野生生物を絶滅に追いやったという結果を招き、彼らはそのようなことが2度と起きないように、1908年、検疫法を制定したのです。

現在、この検疫法に基づいて検疫官の業務は行われています。個人がオーストラリアへの持ち込み禁止品を密輸入した場合、6万ドル以下の罰金、または10年以下の禁固刑を、さらに事業組織に対しては110万ドル以下の罰金を科す権限を、判事は持っています。そしてこの検疫法によってAQISも、持ち込み禁止品を見つけた時点で、罰金を課すことが出来ます。現在、虚偽や誤解を招く申告をした場合にその場で科される罰金は、持ち込み禁止品に対して220ドル、申告対象品に対して110ドルが標準の金額とされていますが、いずれの場合も状況に応じて柔軟な措置が取られています。また、この支払いを拒否した場合は起訴され、もし検疫法違反で有罪を言い渡されると、オーストラリアの裁判所で犯罪歴が記録されることになります。

申告しなかった人が罰金を支払うことに同意し、その場で払う場合は同じフロアの隅の小部屋に行き、そこで支払うことになります。または、事情により後日支払うことも可能です。規制品はその場で没収されますが、殺菌等の処理によって持ち込みが可能となるものもあり、持ち込みを希望する場合は手数料($30〜)を支払って依頼します。没収品で破棄処分を行うものは、空港内の処理室にある黄色いゴミ箱に、機内で出た食べ物の残りと共に回収日まで保管されます。このゴミ箱の他に冷蔵庫も置いてあり、回収日までゴミ箱で保管すると悪臭を放つものや、犯罪等に結びつくための証拠品を保管しています。回収後、焼却出来るものに関しては焼却処理し、焼却が不可能なものについてはArmadale南部にある Cardupで、地下約2mの地点に埋められます。埋め立てられた跡地は、サッカー場等のグラウンドとして活用されています。

 

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