特集−皆さん知っていますが?検疫のこと

検疫って何でしょう 検疫の流れ 処罰・罰金
持ち込み規制品 ペットの入国 検疫Q&A

検疫って何でしょう
外国旅行をする際、避けて通れない検疫。そもそも、検疫とは何でしょうか。辞書を引いてみると「伝染病や害虫などの被害を防ぐため、主に外国から来る人や荷物などの検査を行うこと」というような内容が記されています。世界各地、それぞれ咲いている花も、暮らしている動物も違います。ある土地では、程よく咲いていた草花が、別の土地では異常に良く育って他の植物達の成長を妨げてしまったり、今までその国に存在しなかった病原菌で免疫のない動物達が絶滅してしまった…、ということもあり得るのです。よって、各国の持つ自生植物や昔から生息していた動物達の生活を脅かすことのないよう、外からの病気や害虫から守るために、検疫を行うのです。

※検疫を英語で言うと“Quarantine”。この単語は、イタリア語の“40”を語源としています。その昔、交易のほとんどが港で行われていたヨーロッパでは、検疫を行うために船は港の外に停留していなければいけませんでした。“Quarantine”は、その停留日数が40日間だったということに由来しています。

 


courtesy of AQIS PR


オーストラリアの検疫機関−AQIS

外国から入ってきた様々なものの検疫を行う役割を担っているのが、オーストラリア検疫サービス(AQIS - Australian Quarantine and Inspection Service)という機関です。AQISは、入国に関連するその他の管理局と密に協力しながら、外国からオーストラリアに入ってくる荷物を厳密に検査し、検疫の対象となるものが出てきたら、オーストラリア国内に伝染病や害虫を入れないよう、しっかりと処理または破棄を行っているのです。2001年6月には、検疫強化策(IQI)も導入されました。口蹄疫の発生後は検疫官を3倍以上増員し、現在約100名が1日3交代で勤務しており、パースにおける検疫は今ではほぼ100%の割合で行われています。

AQIS(オーストラリア検疫サービス)は、持ち込み規制品をオーストラリア国内に入れないために様々な努力をしています。2001年6月に導入された検疫強化策(IQI)もその一つです。これによって、オーストラリアに入国する乗客は全て、探知犬やX線探知機による荷物検査を受けることになりました。パースにおける介入検査率は、着実に100%に近づいています。

この他、持ち込み規制品を減らすために、
・ より多くの標識を利用。
・ 様々な質問を乗客にすることにより、規制品について認識させる。
・ より多くの手荷物を開けて検査する。

など具体的な方法がとられています。AQISは、オーストラリアの魅力の一つである独特の動植物の存在を、外敵から保護するために働いています。オーストラリアでの滞在を楽しいものにするため、自分の持ち込み品が安全かどうか、検査をきちんと受けて下さい。検疫は、共同の責任なのです。

審査官に物を壊されたり(小包の中身に対しても)、不当な扱いを受けた場合、AQIS事務所(西オーストラリア)  Tel 9311-5333 Fax 9455-3052に連絡し、局長のデン・ホレンダー氏に直接報告をして下さい。

この情報は、2002年10月現在のものです。規制品は、科学的根拠、駆除方法の発見などで変更になる可能性がありますので、その都度確認して下さい。 資料提供:AQIS(オーストラリア検疫サービス)、在パース日本国総領事館 オーストラリアの検疫に関するより詳しい情報は、AQISのウェブサイトwww.aqis.gov.auまで。お問い合わせは、AQIS事務所(西オーストラリア)Tel: 08 9311 5333まで。

 


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