戦後日本を代表する冤罪事件ですが、「すごいなあ、こんな事件に関わって、また、それをキチンと追っかけていたんだなあ」と、ジャーナリストとして、それこそ憧れを通り越して、ずっとずっと尊敬の念で眺めておりました。そんな事件とは同列に出来ないのですが、6月末、私にとっても嬉しい出来事がありました。
実はね、私はここしばらく、大阪在住の、在日ビルマ人の難民認定の裁判にずっと関わっていました。そのマウンマウンさんというビルマ人は、地裁で負けて、高裁判決を待っているところでした。通常の難民裁判は、地裁で勝って、高裁で負ける、というパターンです。しかし、その日、彼は裁判に勝ちました。高裁で勝ちました。地裁で負けて高裁で勝つという逆パターンになりました。しかも、国側の敗訴は初めてです。
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「ミャンマー人男性逆転勝訴 高裁で初「難民に該当」 政治的迫害の恐れがあるとして難民認定を申請したが認められず、退去強制処分を受けたミャンマー人男性マウン・マウンさん(37)が法相らに同処分などの取り消しを求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁は15日、請求を退けた1審判決を取り消し、難民不認定や退去強制などの処分を取り消した。 ・・・・・ 法務省入国管理局によると、難民に当たるかどうかが争われた裁判で、高裁が「難民に該当する」と判断、国側が敗訴するのは初めてという。
(共同通信)
- 6月15日18時27分更新」
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